怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

怪文庫

ロウ様

小学生の頃だったかな。父方の実家がある田舎に帰省した時、そこで体験した話。 そこはまあ絵に描いたようなというか、田んぼに畦道、山に囲まれて小川が流れててっていう、皆が想像しやすいようなそんな田舎だった。 過疎化も進んでたから村というより集落…

顔を舐める友人

大学時代、仲の良かった友人が一人暮らしの我が家へやってきた。 たまっていたレポートを一緒にやることになっていたのだけど、初めてのお泊り。お菓子やジュースやお酒を買い込んで、友人を待った。正直初めてのお泊りに、私はテンションが上がっていたのだ…

山伏信仰

近畿地方の山奥とまではいきませんが、最寄り駅に出るバスが一時間に2本程度、という田舎に住んでいました。 私は高校1年生、兄は大学2回生でした。 兄は大学入学の頃からアルバイトを始めていました。 私は兄がアルバイト先で聞いてくる色々な不思議な話を…

人形屋敷

「呪い」という言葉から何を思い浮かべるだろうか。 「牛の刻参り」に「傀儡」、「藁人形」などなど「呪い」と言う言葉から思い浮かべるものはその辺りだろう。 私もあの光景を見るまではそんなものしか思い浮かばなかった。 その出来事は私が学生だった頃に…

三叉路にいた導祖神

3年くらい前のことを今更思い出したんだけど、私の通勤路に導祖神があった。 うちはそこそこ田舎だけど、自治体が都市開発に精を出してる地域で、あっちこっちで工事をしていた。その通勤路の途中にもう使われてない畑を挟んだ三叉路があって、片方は駅に向…

奥さんのような何か

一度タイムリープして、元の世界に戻ってきたらしい同僚の話です。「らしい」というのは、その知人を第三者視点で見ていた私からすると、認識が違うからです。 彼がタイムリープに成功したという方法は、鏡を見ながら理想とする世界を思い浮かべてそのまま寝…

おわせる集落

何年前だったか、親友と卒業旅行に行った時のことだ。 パワースポット巡りの名目で、県外のある地方の山に向かった。登山コースはしっかり整備されていたんだけど、親友とテンション上げながら進んでるうちに正規ルートから逸れちゃって、日が落ちた頃に見事…

枕木

これは先月リアルに体験した話です。 その日は残業で遅くなりました。会社を出たのは夜11時頃だったと思います。私は電車で通勤してるので、行き帰りは駅を利用します。 何せ会社を出た時間が時間だったんで、終電逃したらヤバいって本気で走りました。 早く…

海の記憶

これは、私が子供のころ夏休みに祖父母の家に遊びに行った時の話です。 その町の住人のほとんどが漁業を営んでいるような地域で、実際に私の祖父も漁師をしておりました。 その地域には昔から海難事故にあった際に無事生きて戻れるよう、海から帰してもらえ…

お社と提灯の謎

両親が転勤族だったので、私は北陸のあちこちに住んだことがあります。 これは私が小学生のときに住んでいた、N市のとある地域で遭遇した出来事です。 私は4年生になる4月に引っ越してきたばかりでしたが、同級生が6人しかいない小さな学校だったのですぐに…