怪文庫

怪文庫では、様々な怪談奇談を掲載致しております。

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魔除けの鏡

私の母方の実家はかなり田舎で、私が高校まで村の中には信号もなかった。 そんな村の地主が母の実家だ。 その村は窪地になっていたので大雨の時は浸水しやすい環境だったのだが、母の実家は高台にあったので被害を受けることはなかったが、曽祖母は「鏡が守…

呪いの箱

我が家の蔵には一つの「筒」がある。正確にいうと筒状の箱である。 祖母曰く「呪いの箱」なのだそうだ。 それを初めて見たのは私が、まだ5歳くらいのときだ。アニメか何かの影響だったのだろう私は「探険」にハマり、「探険ごっこ」と称して、よく家の中で遊…

訪問診療

私は九州にある、小さなクリニックで医者として、訪問診療を行い生計を立てている40代の独身貴族です。 1日に10〜15名ほど診療する忙しい職場なのでその日私は疲れていたのかもしれません。 その日最後の診療で訪問診療は初めとていう、中山さんのお宅へ伺…

呪われた山道

ある地域へ友人らと山登りに行った時のことです。 その地域で知られている山に登って、そこから見える景色を眺めようと、たまたま通りかかった地元の人に山頂までの行き道を尋ねました。 地元の人は山頂へ行く途中にあまり人が行き来しない山道があり、そこ…

リサイクルショップ

私がリサイクルショップで働いていたときの話です。 働き始めは覚えることがたくさんあり目の前の業務をこなすことに一生懸命でした。 ある程度の業務の流れに慣れ始めたとき新しい仕事を任されました。 それはお客様から引き取った品物の清掃です。 CDから…

これくらいおじさん

私は数年前、腫瘍の摘出手術を受けました。 発見が早かったため比較的、簡単な手術で済み、大事には至らなかったのですが、手術の前にみた不気味な夢のことが今でも気になっています。 夢は週に一度、全部で三回みました。 一度目の夢では路上で知らないおじ…

恐竜がいた時代

今から5年ほど前祖父がこの世を去りました。 祖父には弟さんがいらっしゃり、その弟さんからいろんな話を聞かされました。 第二次大戦中、南太平洋に送られた祖父はそこで米軍と戦ったことを聞かされました。 祖父はそういった話をするのが嫌いだったようで…

異界電車

これは私が大学生の頃に体験した話です。 当時私は地元から遠く離れた町で一人暮らしをしており、午前中は大学へ行き、夜は電車で30分程の都市部にあるバーでバイトをしていました。 その頃は若さもあってか、講義の後仮眠を取り、朝まで働いて一度帰宅。シ…

エレベーターを降りた先

私が交通事故により、とある病院に入院していたときの話です。 健康だけが取り柄の私は、交通事故に遭うまで一度も入院などしたことがありませんでした。ですから、初めての入院に正直ワクワクしていたのです。 入院して数日経った頃、私は夜中に喉が乾き目…

300番講堂

当時の私は、関東に所在する或る大学を辞めようか悩んでいました。 第一志望の大学に不合格となって、当初は浪人するほどの向学心もなく、渋々と「滑り止め」のつもりだった大学に進学していた私は、周囲の学生に馴染むこともできずにいました。 「滑り止め…