怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

怪文庫

日本軍が残した爆弾

私は、小学二年生になるまでの八年間を新宿の下町で暮らしていた。 その後、私たち家族は、父親の仕事の関係で大阪に移ることになった。 学生時代、私はあまり勉強が得意な方ではなかったが、大阪の高校から、当時新宿にあった某薬科大学を受験し、運よく合…

赤いマント

ある町には、夜になると現れるという不思議な現象があった。 それは、赤いマントを羽織った「赤マントさん」という怪人が出現するというものだった。 赤マントさんは、夜道を歩く人々を追いかけ、その背後に現れると言われていた。 見た目は人間と変わらない…

トンネルの終わりにある謎の村

祖父が若かりし頃、彼と数人の友人たちは、山奥でキャンプをすることにしました。 その夏は暑く、湿度が高く、日が沈むと蚊がわんさか湧いてきました。 夜の闇が森を包み込むと、周囲は静かで幽玄な雰囲気に包まれました。 キャンプファイヤーを囲んでいると…

蛙の嫁入り

私が小学生の頃の話です。 学校の近くに子どもたちの遊び場となっていた裏山があったんです。 今じゃあまり考えられないかもしれませんけど、当時はその山の中を仲の良い子たちとグループを組んで探検隊ごっこなんてして遊んでました。 木の実を探して食べて…

美術室の絵画

私が聞いたある学校の美術室にまつわる都市伝説をお教えします。 その美術室には、壁にかかった絵画があったのですが、その絵画が季節に応じて入れ替わっていました。 たとえば、春には花が咲き誇る絵画や新緑の絵画が飾られ、冬には雪山の絵画やかけられて…

玉手壺

私の地元には、ある都市伝説がある。 それは、古い家に伝わる不思議な風習に関する話だ。 その家には、代々受け継がれる「玉手壺」と呼ばれるものがあった。 それは、一見ただの大きな壺に見えるが、その中には何かが封じられていると言われていた。 そして…

学校の都市伝説

これは私の通っていた小学校に伝わる都市伝説です。 私が通う小学校は当時私が通っている段階で既に創立100年を超えており歴史のある学校でした。 戦前、戦時中から場所を変えずにずっとその場所に位置しています。 戦時中には空襲で亡くなった人を校庭に集…

二年二組

私が通っていた女子高には噂がありました。 それは、『二年二組は誰も知らないクラスメイトがいる』 または、『校舎の二階の右から二つ目の教室に何者かがいる』というものです。毎年、そこが二年二組の教室になるからです。 その教室で写真を撮ると、見知ら…

犬鳴峠で体験した出来事

私の地元には「犬鳴峠」という有名な心霊スポットがあります。 映画化もされているため、名前を知っている方も多いと思われます。 もとは「旧犬鳴トンネル」だったのですが、トンネルを通れないようにブロックで閉鎖され、ブロックの向こうには地図に載って…

アパートの鍵

私が大学生になり、一人暮らしを始めた時の話です。 新しい家は割と外観もキレイで、コンビニなどのアクセスも悪くないアパートの3階の部屋でした。 私の部屋は302号室で隣の303号室はどうやら空き家になっているようでしたが、逆隣の301号室にはちょうど私…