怪文庫

怪文庫では都市伝説やオカルトをテーマにした様々な「体験談」を掲載致しております。聞いたことがない都市伝説、実話怪談、ヒトコワ話など、様々な怪談奇談を毎週更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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怪奇現象

本当にあった体験談で、私は怖い話に弱く、書くのも怖いので、怖い表現は避けて書かせて頂きます。 私の妹は、霊感が非常に強く、子どもの頃からよく、幽霊が見えると言っていました。 一方、子どもの頃の私は怖いものが苦手で、目に見えない世界のことを信…

19時24分発

ある日僕は夢を見て、その夢の中で電車に乗りました。 いつも仕事の帰る時に乗る「19時24分発」の電車です。 大体いつも少し残業をして、そろそろこの辺で終わりにするか、と片付けを済ませて早歩きで駅に向かいます。 そうするといつもこの時間の電車に乗っ…

トンネルと迂回路

静岡県伊豆半島の某所、海沿いを通る国道にあるトンネルは数多くあるのですが、その中の一つのトンネルで起きた話です。 そのトンネルは、脇に歩道が無い車両専用のトンネルとなっていて、歩行者はトンネルの横にある海沿いの迂回路を通るようになっています…

廃病院

俺が大学生の頃オカルト研究会に参加してて、その時に噂になった都市伝説なんだけど、当時、研究会の活動としていろんな心霊スポットに行ってたのよ。 オカルト研究会には5人所属していて、心霊スポットに行く際は必ず5人で行くというルールで、記録として映…

バスの怪異

その年は記録的な酷暑が続き、毎日のようにニュースで取り上げられていた。 そんな蒸し暑い夏の夜の出来事。 俺は日差しが照りつける空の下、毎日外回りの営業のため一日中歩きまわていた。 その日の夜も汗だくで仕事を終え、帰路につくために停留所でバスを…

薬師如来

東京上野に勤務していた会社がありました。 支店勤務の私は、月にいち1.2回は上野の本社会議に出席するため、出かけて行きます。 会議は昼過ぎから4時で終了。 他の支店長たちは、だいたい飲み会に行きますが、お酒が飲めない私は解散とともに、上野の森に行…

地下の闇

先月、私の故郷である街で工事現場の路面が陥没して重機が転落、作業員2名が重体という痛ましいニュースがあったのを新聞で見てふと奇妙な事を思い出したためその事についてお話させて頂きます。 件の私の故郷は太平洋に面した世界的に有名な家電メーカーの…

彼女が見たもの

高校卒業後、東京で一緒に住む約束をしていた彼女が、僕と住むために選んだ物件。 木造2階建てのアパートの2階部分。 家賃は3万9千円。 玄関の電器は豆電球で、電球のソケットにスイッチがあるタイプ。 帰ってきて真っ暗な玄関を明るくするには骨が折れた。 …

特級呪物

某漫画が話題の人気作になってから、「呪物」とか「特級呪物」って言葉がだいぶ一般化したよね。 「呪われたナンチャラ」みたいなモノは前からホラー番組でたまに取り上げられることはあったけど、それが「特級呪物」って呼び方で紹介されるようになったのっ…

カブトムシ

仕事がハードで次の休日はリラクゼーションタイムを過ごしたい… 忙しい毎日を過ごしていたMは彼女とキャンプ場へ訪れた。 Mは彼女とキャンプ場で久しぶりに自然にかえり、バーベキューやアクティビティを楽しんだ。 帰り際、キャンプ場の駐車場付近の道路で…