怪文庫

怪文庫では都市伝説やオカルトをテーマにした様々な「体験談」を掲載致しております。聞いたことがない都市伝説、実話怪談、ヒトコワ話など、様々な怪談奇談を毎週更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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嘘つき

私、幽霊って信じてないんですよ。 これを言うといろんな人に驚かれるんですけどね。あなた怖い話好きだから、てっきり信じてるのかと思ってたって。 でも好きなのと信じてるのとは別問題だと思うんですよね。 いわゆる幽霊や怪異の目撃談や体験談なんてあり…

呪いの中古ナビ

前職で、中古車販売店の営業をしていたときの話。 中古車を販売する時、というよりは仕入れてきた時に確認する必要があったのが、ナビのユーザーカスタム情報でした。 目的地履歴としてどんなトコロに行ったのか丸わかりだったり、登録地点として自宅なんか…

ウサギの人形

私には幼いころからの親友がいる。 親同士が産婦人科で知り合い、お互い第一子で出産予定日が近かったことから仲良くなったそう。 母たちはお互い専業主婦だったこともあって、互いの家に行き来するようになり、あっという間に意気投合、親友の間柄になった…

念仏踊り

あれは5歳ころのこと、父親の姉が亡くなったと知らせが来た。 母親は慌てた様子で喪服に着替えて「お父さんにご飯を食べさせて、冷蔵庫に昨日の煮物が入っているからね」と言い残して出て行ってしまった。 父は脳こうそくで倒れて、半年、自宅で寝たきり、母…

消えた老人

俺が高校生だった頃、ある不可解な体験をしたことがある。 いつもの通学路での出来事だった。 学校から自宅に帰る途中には、古びた踏切があって、そこを渡るのが俺の日課だった。 その踏切は周囲にあまり人気がなく、昼間でも薄暗い感じがして、何か不気味な…

発光する雲

年始早々に祖母が倒れたことをきっかけに孫である私は大好きなおばあちゃんの介護をしていました。 一緒には住んでおりませんでしたが当時住んでいた家と実家は近かったため日中は実家のいる祖母の家に行きおばあちゃんとお話をしたり、日常のサポートをしる…

ドッペルゲンガー

これは、私の友人が体験した話です。 友人は、とあるバントの追っかけをしており、都内のライブ会場(小規模)に頻繁に足を運んでいました。 そのバンドには、ファン同士のコミュニティがいくつかがあり、彼女もその1つに所属していたそうです。 コミュニテ…

怪奇現象

本当にあった体験談で、私は怖い話に弱く、書くのも怖いので、怖い表現は避けて書かせて頂きます。 私の妹は、霊感が非常に強く、子どもの頃からよく、幽霊が見えると言っていました。 一方、子どもの頃の私は怖いものが苦手で、目に見えない世界のことを信…

19時24分発

ある日僕は夢を見て、その夢の中で電車に乗りました。 いつも仕事の帰る時に乗る「19時24分発」の電車です。 大体いつも少し残業をして、そろそろこの辺で終わりにするか、と片付けを済ませて早歩きで駅に向かいます。 そうするといつもこの時間の電車に乗っ…

トンネルと迂回路

静岡県伊豆半島の某所、海沿いを通る国道にあるトンネルは数多くあるのですが、その中の一つのトンネルで起きた話です。 そのトンネルは、脇に歩道が無い車両専用のトンネルとなっていて、歩行者はトンネルの横にある海沿いの迂回路を通るようになっています…