怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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怪文庫おススメ

怪文庫がおススメする記事一覧ページです。

本物の神様

私の両親は、山奥にある集落の出身です。 まだ私が小さかった頃は、年に数回帰省することがありました。 普段は東京に住んでいたので、その差に毎回驚かされたものです。 集落の人は優しいですし、自然がいっぱいで、子どもからすると楽しい場所。 しかし、…

名前のない墓石

私が通っていた小学校の通学路に墓石が立っていました。 いかにも「お墓」の佇まいなのに名前もなく、誰かのお墓というわけでもないのかお花をお供えされているところも見たことがありません。 子供の頃は、それほど不思議に感じたこともなく誰かが噂話する…

船旅

古い付き合いのある友人は、本土から船で三時間の離れた小島に住んでいた。 これは、その小島にいる友人を訪ねるべく乗った船の上で体験した話である。 フェリーのような大きいものではない、どちらかというと釣り船ほどの大きさのその船には、私の他にも数…

読んではいけない本

図書館に読んではいけない本があるという。 読むと必ず後悔してしまうらしい。 稀覯本なのか発禁になったものなのか詳細はわからないが、白っぽい表紙にあまり興味をそそられないタイトルであるという話を聞いた。 図書館や本とは縁のなさそうなギャンブルに…

蛙の嫁入り

私が小学生の頃の話です。 学校の近くに子どもたちの遊び場となっていた裏山があったんです。 今じゃあまり考えられないかもしれませんけど、当時はその山の中を仲の良い子たちとグループを組んで探検隊ごっこなんてして遊んでました。 木の実を探して食べて…

玉手壺

私の地元には、ある都市伝説がある。 それは、古い家に伝わる不思議な風習に関する話だ。 その家には、代々受け継がれる「玉手壺」と呼ばれるものがあった。 それは、一見ただの大きな壺に見えるが、その中には何かが封じられていると言われていた。 そして…

木部村

私が仕事で地方を訪れた時の話です。 その取引先は山間の町にあり、そこに行くには1つ山を越えなければなりませんでした。昼間はまだ明るいといっても山の中は木々が生い茂っている為、仄暗くうす気味悪さを感じていました。 仕事を無事終え、「さぁ、帰ろう…

猫のかたまり

私がまだ小学生の頃の話です。学校の近くに神社がありました。 境内がけっこう広かったので、毎日のように友だちとよく鬼ごっこやキャッチボールなどをして遊びました。 隅に樹齢何百年とかいう噂の大木があり、太い根っこの一部にこぶし大の穴が開いていま…

強制恋愛

これは私の祖母から聞いた話です。私の祖母が生まれた村は田舎の山奥にある集落で、その村にはとある風習がありました。 それは、15歳を超えた男女を強制的に恋愛関係にさせるというものでした。 この風習は、半強制的なものであり、その男女に自然と恋心を…

さまよい山

私が通っていた小学校の裏にはK山という山がありました。 学校の裏山なんて遊ぶのにちょうど良さそうなのに、山の入り口には腰くらいの高さの柵が張られていて、立ち入り禁止の看板がいくつも立っていました。 そして、その柵の前に小さな祠がありました。 …