怪文庫

怪文庫では都市伝説やオカルトをテーマにした様々な「体験談」を掲載致しております。聞いたことがない都市伝説、実話怪談、ヒトコワ話など、様々な怪談奇談を毎週更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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チャイムを鳴らす男

これは私が初めて青森県で一人暮らしをしていた時の話です。 仕事の転勤で都内から青森に行くことになりました。 今まで旅行などでも青森県には行ったことがなかった私は新たな環境に何故だかワクワクしていました。 引越し先は青森市内の会社が手配してくれ…

雨の日

これは私が小学生の時の体験です。 当時、私には仲の良い友人が3人いました。 みんな幼稚園から一緒で同じ小学校に入学。 いつも一緒で、休み時間だけでなく、放課後も家に帰って荷物を置いたらすぐ集合して遊んでいました。 その日は梅雨半ばの小雨の降る蒸…

ヒバロ族のお面

これは私が小学校低学年頃、今から40年以上昔の話です。 私の家は祖父母と同居していてその祖母には戦前ブラジルに移住した兄がいました。 その兄はだいぶ前に亡くなってしまっていたようなのですがその息子、祖母にとっては甥に当たる人物が日系二世として…

あの夜見た女の子

これは私が小学生の時に体験したお話です。 私は当時、鼻炎に悩まされていてよく鼻水が止まらない小学生でした。 そんな私は2階建ての一軒家に、両親と弟2人と5人家族で暮らしていました。 2階の寝室で家族全員川の字で寝ていたある夜、ふいにトイレに行きた…

もらった御守りの真実

このは私が20代前半に体験した話です。 その頃、私は就職活動中で、色々な会社の面接を受けていました。 しかし、不景気などが影響してなかなか会社の内定がもらえずに苦しんでいました。 一日に会社の面接を二、三件はしごして受けては一人暮らしのアパート…

苗代田

私の住んでいる近畿地方のある小さな町の風習とそれにまつわる話です。 一般的に、田植えの前に「苗代田」と言って、稲の苗を15センチほど密集させて育てるのですが、私の住んでいる町ではその苗代田にその農家の人が育てたお花を泥に突き刺すようにしてお…

鏡の中の私

私が最初に違和感を覚えたのは、ある雨の朝だった。 いつものように洗面所の鏡を見たとき、そこに映る自分の表情が、どこか違うように感じたのだ。 目つきが少し鋭く、口角が微妙に上がっているような…。 しかし、よく見直すと何も変わっていない。気のせい…

あるはずの銭湯

久し振りに仕事で泊りがけの出張に行った。 もちろん国内なのだが、北陸でも歴史ある有名な観光都市のある地域のためワクワクしたのだが、行ってみたら単なる鄙びた町だった。 現地の工場に注文した商品の検品や見学が主だった内容だったのだが、あいにく進…

目覚めてはいけない時間

深夜2時22分22秒丁度に目を覚ますと、自分が猫になるという都市伝説を高校生のときに友人から聞きました。 そして猫になった人間は皆、保健所行きを免れる為に猫が沢山いる土地や島に移動するそうです。 最初は私もただの都市伝説だろうくらいにしか思ってい…

秘密基地の呪い

これは私が小学生時代に体験した話です。 都会の雰囲気から比べるとかなり田舎の風景が立ち並ぶ地域で暮らしていた私は、友人たちと秘密基地ごっこをして遊ぶことが日課になっていました。 学校が終わり、放課後は友人たちと集まって近くの竹藪に行き段ボー…

宇宙人の住処

これは私が15年前、実際に体験した話だ。 当時、中学3年生だった私は日々の生活に退屈していたのもあって、とにかく刺激に飢えていた。 そんな時に、テレビで世界各地の未確認生物を追い、その真実に迫るという特番を目にした。 所謂、UMAだ。 その特番を見…

向日葵畑

小学生の頃の話だ。私は学校帰り、よく自転車で30分くらいの友達の家へ遊びに行っていた。 その日もいつも通り友達の家へお邪魔して、空があかね色に染まりだして帰路についた。 真夏だけあって無駄に蒸暑い空気が、じっとりと汗をかかせる。 自転車で飛ばし…

いつもとは違う金縛り

これは、私が18歳頃に体験した出来事です。 神奈川県三浦市の集合住宅が実家の私は、ある時期から金縛りにかかることが多くなっていました。 ただ、金縛りといっても身体の現象でもなることは知っていたので、霊的な現象との結びつきは半信半疑でした。 とこ…

不気味なフロア

これは私が実際に体験した話です。 私は思春期の頃、とても肌が脂ぎっていて顔中にニキビや吹き出物などが大量にできていました。 そんな自分に嫌気が差し、仕方なく皮膚科に通おうと思いました。 ネットでニキビ治療にとても定評のある病院を探し、そこに行…

エケコ人形

仕事が来ない。脱サラしてフリーランスになって2年。何が悪かったのか分からないが、急に仕事が途絶えた。焦ってやりたくもない内容の低額の仕事を大量にこなす日々。 疲れ切った僕はある公園のベンチでビールをあおっていた。 その時、ふと隣のベンチに何か…

謎の女性

この話は過去に私自身が実際に体験した話です。 大学に通っていた頃、人見知りな性格が災いしてなかなか大学で友人ができませんでした。 大体大学に入学して1ヶ月が経った頃、1人の青年が私に話しかけてきました。 その人を簡単に説明すると爽やかな雰囲気で…

未婚の原因

これは私自身と私の出身地に纏わる話です。 私の出身地は関東地方のとある県で大手家電メーカーのお膝元と言われる市でした。 私の生家はその市内の団地にありました。 団地といっても大きなものではなく私の生家を含め13世帯が集まっている部分に"北◯団地"…

邪が着るもの

地元に伝わる迷信もバカにしたモンじゃないと、そんな体験談です。 友人…Tはとある地方から上京して商社で働いてたヤツなんですけど。勤勉で真面目、困ってる他人を放っとけない性格だったんで、上司からは可愛がられて同僚や後輩には頼られる、そんな人柄…

メモ帳と笑顔の女

もう深夜三時を過ぎているというのに、ある出来事のせいで中々眠りにつくことができません。 なので、自分の気持ちを整理するためにもここで話させていただきます。 それは今日の夜に起こった出来事でした。 時刻は八時か九時くらいです。 今日は珍しく上司…

配信者

私は25歳の社会人だ。 高校卒業後、大学進学をきっかけに地元を離れ、そのまま大学のある地域で就職をして一人暮らしをしている。 毎日会社と家の往復で、趣味は推しのVtuberの配信を見ること。 怖い話をするのが得意なVtuberで、かわいい女の子がかわいい…

団地おじさん

私には霊感のような何かを感じ取る力があるらしく、たまに道路を歩いているときやカラオケに行ったときに普通の人間とは少し違う感覚のナニカ――仮に幽霊と呼称します。 それとすれ違うことがあるのですが、その中でもひときわ“異質”だったモノたちは鮮明に覚…

もう一人の彼

数年前、彼と一緒に住んでいました。 部屋は二人暮らしにしてはゆったりとしていて、2LDKで、私は一番小さな部屋にこたつを置いて、よくそこで仕事をしていました。 彼は警察官で、不規則な勤務形態でした。お昼に帰ってくることもあれば、勤務がのびて夕方…

花泥棒の家

これは私が親戚のおばさんから聞いた話です。 おばさんの家の近所に、昔から続く大きいお家があって、そこには奥さん・旦那さん・旦那さんのお義母さんの3人が暮らしていたそうです。 奥さんはとても社交的で優しく、ご近所の中でも「あそこは本当にいいお嫁…

違和感の真実

私が体験したのは、私自身に起きた事ではなく友人の身に起きた事ですが、結果的に私も関わる事になった話です。 二年前の3月になりますが、私達は同じ高校出身で東京にある大学へ行く為に上京しました。 初めは同じ部屋を借りようかとも思いましたが、大学…

ゴミヒロ

私の地元にはゴミヒロさんという人がある。もちろん本名ではない。本名は知らない。 ゴミヒロさんは地元の海水浴場に冬場に出没し真冬なのに夏服でゴミ拾いをしている人。 夏場の海水浴場は人が沢山いるためか目撃談はほとんどなく冬場のみ現れる。 ゴミヒロ…

罰が当たる滑り台

これは私の中学時代の友人であるS君が体験したお話です。 S君は友達何人かと、広場でボールの当てっこをして遊んでいました。そして彼が投げたボールは、一緒に遊んでいたK君に軽く当たったのです。 するとK君は、「うわあっ!あぁ…」と大袈裟に声を出して、…

エレベーターの女性

これは霊感の無い私が過去に体験した奇妙で不思議なちょっと怖い話です。 新宿にあるそのビルは地下二階、地上は七階くらいまでありビル内の殆どは飲食店となっています。 ありがちな雑居ビルといった印象で、調べてみたところ現在も変わらず様々な店舗が入…

肝試しのジンクス

これは私が高校一年生のころ、吹奏楽部での一週間の夏合宿の話です。 私が所属していた吹奏楽部は1年から3年まで総勢100人の部員を抱える名門強豪校でした。 日頃の練習は大変厳しい物でしたが、夏の吹奏楽コンクールの追い込みのため、ある村の山奥の合宿所…

石膏像

私の通っていた小学校は、比較的新しい学校にもかかわらず、学校の七不思議がいくつもある学校でした。 私が在学中も体育館裏に新しいトイレの新築工事がありましたが、建物が完成する前にはすでに七不思議のうちの一つの怖い話が出来上がってしまうような学…

兵庫県にある某墓地

これは私が10代後半のときに体験した話です。 私は当時、地元である兵庫県で生活していました。 当時は近くのレストランでフリーターとして毎日働いていました。仕事が終わるのはだいたい23時前後。仕事終われば、毎日のように友達と集まっていました。 集ま…