怪文庫

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学校の都市伝説

これは私の通っていた小学校に伝わる都市伝説です。


私が通う小学校は当時私が通っている段階で既に創立100年を超えており歴史のある学校でした。


戦前、戦時中から場所を変えずにずっとその場所に位置しています。

 

戦時中には空襲で亡くなった人を校庭に集め、火葬していたそうです。


そのような歴史があることから、私の学校にはある都市伝説がありました。


それは夜中の校庭に戦時中にメインだった、軍服やモンペ服などを着ている人が現れるというものでした。

 

そしてその人々に関わってしまうと、自分や周囲の人間が空襲で焼け死んだ人々のように、とても大きな火傷を負うケガをし、最悪の場合は死に至るというものでした。


私自身はそのような都市伝説は、夜の校舎に人を近づけさせないように誰かが考えたのだろう程度に思っていました。


結局私は何事もなく小学校を卒業しました。

 

その後、大学生になり親元を離れ、夏休みに実家に帰省していたときのことでした。

 

小学校の同級生男女3人ずつの6人で集まることになりました。

 

みんなで居酒屋に集まり小学校時代の思い出話に花を咲かせていました。

 

 

そのとき、ある同級生が「あの小学校の都市伝説覚えているか?」とみんなに聞いてきたのです。


私たちはそういえばそんな話あったねとみんな思い出したようでした。

 

するとその話を切り出した同級生がみんなで帰りに寄ってみないかと提案してきました。


他のメンバーもお酒が入っていて、懐かしい気持ちになっていたこともあり、みんなで行こうかという流れになっていました。


するとある女の同級生のAちゃんだけは「明日も朝から仕事だから、みんなで楽しんで」と一人帰宅していきました。

 

Aちゃんは今日集まったメンバーで唯一大学に進学せず、就職していました。


残りの5人で夜の学校に向かいました。時刻は午前0時前でした。


学校は私たちが通っていたころと大きな変わりはありませんでした。

 

しかし、夜の学校ということもあって、少し不気味な感じでした。


学校の門は閉まっていたので、私たちは塀を乗り越え校庭に降り立ちました。

 

そこでしばらく再度小学校時代の思い出話をみんなでしていました。


私たちが思い出話で盛り上がっていたそのとき、校庭の隅に3人くらいでしょうか、人影が見えました。

 

私は何かの見間違えかと思いましたが、他のメンバーも驚いた様子でみんな黙り込んだので、これは見間違いではないのだと理解しました。


次の瞬間その人影は少しずつ私たちのほうに近づいてきたのです。

 

私たちが見た人影は両親らしき大人2人とその子供らしき女の子でした。


そして私たちは絶句しました。

 

その3人の格好が戦時中の軍服とモンペ姿のような格好でした。


「逃げろ!」同級生のだれかが叫びました。

 

全員すぐに塀を乗り越えて逃げました。

 

私は最後校庭を振り返ると、その3人はこちらをじっと見つめていました。


みんな帰りは無言でなるべくその話題に触れないようにして帰りました。


翌日、私はテレビでニュースを見ていました。

 

あるニュースが流れ私は絶句しました。


そのニュースとは、昨日先に帰ったAちゃんの家が夜中火事になり、Aちゃんが焼死体で発見されたというものでした。

 

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