あれは5歳ころのこと、父親の姉が亡くなったと知らせが来た。 母親は慌てた様子で喪服に着替えて「お父さんにご飯を食べさせて、冷蔵庫に昨日の煮物が入っているからね」と言い残して出て行ってしまった。 父は脳こうそくで倒れて、半年、自宅で寝たきり、母…
俺が高校生だった頃、ある不可解な体験をしたことがある。 いつもの通学路での出来事だった。 学校から自宅に帰る途中には、古びた踏切があって、そこを渡るのが俺の日課だった。 その踏切は周囲にあまり人気がなく、昼間でも薄暗い感じがして、何か不気味な…
年始早々に祖母が倒れたことをきっかけに孫である私は大好きなおばあちゃんの介護をしていました。 一緒には住んでおりませんでしたが当時住んでいた家と実家は近かったため日中は実家のいる祖母の家に行きおばあちゃんとお話をしたり、日常のサポートをしる…
これは、私の友人が体験した話です。 友人は、とあるバントの追っかけをしており、都内のライブ会場(小規模)に頻繁に足を運んでいました。 そのバンドには、ファン同士のコミュニティがいくつかがあり、彼女もその1つに所属していたそうです。 コミュニテ…
本当にあった体験談で、私は怖い話に弱く、書くのも怖いので、怖い表現は避けて書かせて頂きます。 私の妹は、霊感が非常に強く、子どもの頃からよく、幽霊が見えると言っていました。 一方、子どもの頃の私は怖いものが苦手で、目に見えない世界のことを信…
ある日僕は夢を見て、その夢の中で電車に乗りました。 いつも仕事の帰る時に乗る「19時24分発」の電車です。 大体いつも少し残業をして、そろそろこの辺で終わりにするか、と片付けを済ませて早歩きで駅に向かいます。 そうするといつもこの時間の電車に乗っ…
静岡県伊豆半島の某所、海沿いを通る国道にあるトンネルは数多くあるのですが、その中の一つのトンネルで起きた話です。 そのトンネルは、脇に歩道が無い車両専用のトンネルとなっていて、歩行者はトンネルの横にある海沿いの迂回路を通るようになっています…
俺が大学生の頃オカルト研究会に参加してて、その時に噂になった都市伝説なんだけど、当時、研究会の活動としていろんな心霊スポットに行ってたのよ。 オカルト研究会には5人所属していて、心霊スポットに行く際は必ず5人で行くというルールで、記録として映…
その年は記録的な酷暑が続き、毎日のようにニュースで取り上げられていた。 そんな蒸し暑い夏の夜の出来事。 俺は日差しが照りつける空の下、毎日外回りの営業のため一日中歩きまわていた。 その日の夜も汗だくで仕事を終え、帰路につくために停留所でバスを…
東京上野に勤務していた会社がありました。 支店勤務の私は、月にいち1.2回は上野の本社会議に出席するため、出かけて行きます。 会議は昼過ぎから4時で終了。 他の支店長たちは、だいたい飲み会に行きますが、お酒が飲めない私は解散とともに、上野の森に行…