怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

怪文庫

短編

短編の記事一覧ページです。

片道のバス

以前働いていた帰り道のバスで起きた奇妙な体験の話です。 いつも同じ時間、同じ電車とバスに乗り通勤していました。 珍しく終電間近まで残業していた私は、いつも乗っているバスに乗ることができませんでした。 行き先はいつもと一緒でしたが、交通会社が違…

廃校訪れたときの恐怖体験

私が経験した恐怖体験を紹介します。 私が学生の頃、青春真っ只中にあった不思議な恐怖体験のお話です。 ある夜、私は友人たちと一緒に山の中にある廃校へと訪れました。 その廃校は昔、心霊現象が多発していると噂されており、近くにある交差点では交通事故…

ウサギさん

私は勤めていた会社で、奇妙な話を聞いた。 すぐに職員が辞めていく幼稚園があるのだという。 きっと、よっぽど園児のしつけが悪くて、手に負えないってことなのだろう。 とまあ、普通だったら、そう考えるよな。 でも、それがどうやら違うらしいのだ。 園児…

消える写真

俺大学生なんだけど、大学の春休みってあほみたいに時間あるじゃん? だから去年の春休みに、仲のいい友達AとBの3人で3泊4日のドライブ旅行をしたんだ。 あれは2日目に群馬でハイキングした時だった。 その日も3人で気ままにドライブしてたんだが、最近…

違う世界の私

元々スピリチュアルなことに興味があり、本を読んだりネットで調べたりすることが好きでした。 調べている内にたどり着いたのが、過去の書き換えです。 つらい過去を経験した人が、そんな過去は無いように振る舞っていたら、本当に無くなってしまったという…

ひとり多い

私が従姉妹から聞いた話です。 従姉妹が通っていた中学校のプールには、噂がありました。 必要に応じて、コースロープで区切ることがありますが、20年以上前に第4コースで、溺死した生徒がいるらしい、と。 泳ぎの苦手な生徒ではなかったのに、授業が終わっ…

気が付いたら家にいる

幼稚園から小学校三年生まで、何故か遊びに行くと記憶が飛ぶ場所がありました。 私がそれに気付いたのは幼稚園の時で、その場所と言うのが、園の近くの公園でした。 公園に遊びに行ったはずが、気が付いたら自宅に戻っているのです。 両親は私のこの可笑しな…

天国へ続く道(裏)

私が生まれ育った北海道の田舎町には、「天国へ続く道」と呼ばれる道路が存在します。 その道路は真っ直ぐ続くゆるやかな坂道で、街中から20㎞ほど離れた自然の豊かな場所にあります。 坂の上からは北海道の壮大な景色を眺めることができるため、天気の良い…

扉の向こうからの「返信」

子供の頃、母親から近所にあるアパートの一室には「絶対に近寄ってはいけない」と言われていました。 理由を訊いても幼かったのでよく分からなかったのですが、とりあえず言うことを聞いて行くことはありませんでした。 そもそもそのアパートには行く用事も…

地図にあった井戸

小学校から「危険な場所マップ」なるものが配布された。 身近で危ないと思われている場所が説明されている。 AとCはそんな場所全部知っていたが、一箇所聞いたこともない場所があった。 井戸の絵が書いてある。 当然、悪友二人は肝試しがてら行くことになっ…

猿の夢

子どもの頃から、嫌な夢をたまに見る。 それが20年経った今でも続いている。 台所に猿がいて、そいつは包丁を握ってる。 流し台の上に座り込んで、私を襲うチャンスを狙っている。 歯をむき出しにしてニタニタと笑いながら。 私は腰が抜けて動けない。 何…

ちゃんちゃんこを着た老婆

私が25才の頃、体験したお話をさせていただきます。 お盆の夜、私は急ぎの仕事があり、一人夜まで会社で仕事をしていました。 夜中12時過ぎ。 階段をゆっくり上がってくる足音がしました。(事務所は2階) 気になり、階段の方を見るも誰もいません。 しばらく…

キャンプ場にいる家族

私の両親はお気に入りのキャンプ場があり、私が5歳から8歳くらいまでのあいだ月1回のペースで行っていました。 基本いつも行くキャンプ場が決まっていて、そこに行くとよく出会うある家族がいました。 キャンプサイトは少し離れたところに設営しているよ…

強い思い

季節も夏に近づき怪談話を聞くようになったので、自分の中で怖いかなというお話をさせて頂きと思います。 これは私が18歳の時、当時私には年下の恋人がいました。 私はもともと依存気味な性格。 恋人が他の異性と話すことや、連絡することさえ無理。 更に…

袖引き

私がまだ大学生だった頃のお話です。 その日は資格講座が長引いたため、やや人混みの減った商店街を通って帰路についていました。 そんな時です。 「お兄さん」 路地裏から柔らかな声がかかりました。 そこには小学生くらいの女の子がいて、こちらに手招きを…

山の中の子供達

私は職業上よく山に行くことがあります。 いわゆる治山(山を治める)の仕事をしており、山で土砂崩れが起きないよう事前に防ぐことを目的とする仕事です。 同業者のAさんはかなり長くこの仕事に努めており20年以上も仕事をしている大ベテランです。 Aさんも…

安置箱の叫び

これは私の友人が学生の頃に体験したという話です。 彼はいつも病院で夜勤をしており、よくある話ですが、そこが幽霊が出る噂のある場所でした。 彼はまったく霊感もなく、幽霊やら妖怪やらなんてものは一切信じないタイプなので、その噂話が話題に出たらい…

電信柱

あなたは「電信柱さま」を知っていますか? 電信柱さまは住宅地の夜道に出没します。 出没するとゆうよりは、普通の電柱に紛れて、そこに突然生えています。 その見た目は遠くからだと電柱にかなり似ているのですが、よくよく近付いてみるとその質感はヌルヌ…

置き傘回収

「置き傘回収?なんだよそれ」 「俺も聞いた噂なんだけどさ、雨の日に濡れたくなくて置きっぱなしにされてた傘持って帰っちまった人がいなくなるってやつ」 昼休み友人のヒデがパンを齧りなが話してきた。 なんでも置き傘を持ち帰った人が数日の内に行方不明…

願いが叶う不思議な池

私が住む地域には古くから石に願いを込めて池に投げ込むと願いが叶うという伝説が残っています。 しかし、代償として体を怪我したり、病気に掛かると言われており試す者はいませんでした。 勿論、私も怖いので今まで一度も試したことはありません。 しかし、…

旅館のトイレ

私の父の田舎のA県は見渡す限り畑に囲まれていて、実家もなんだか倉庫みたいなところでした。 毎年夏休みに父の田舎の旅館に泊まりに行くのが習慣でした。 海で泳いだり、旅館でごはんを食べたり、父方の祖父と祖母に会いに行ったりしました。 一昨年の夏、…

あかまんま

私の故郷である東京都八王子市では、盆の時期になると赤飯を炊いて仏壇にお供えをする風習がある。 小さな頃は、盆には赤飯をお供えするのは当たり前のことだったので、この風習を疑問に思ったこともなかった。 最近知ったことだが、どうやら赤飯を供えるの…

赤いマント

ある町には、夜になると現れるという不思議な現象があった。 それは、赤いマントを羽織った「赤マントさん」という怪人が出現するというものだった。 赤マントさんは、夜道を歩く人々を追いかけ、その背後に現れると言われていた。 見た目は人間と変わらない…

玉手壺

私の地元には、ある都市伝説がある。 それは、古い家に伝わる不思議な風習に関する話だ。 その家には、代々受け継がれる「玉手壺」と呼ばれるものがあった。 それは、一見ただの大きな壺に見えるが、その中には何かが封じられていると言われていた。 そして…

学校の都市伝説

これは私の通っていた小学校に伝わる都市伝説です。 私が通う小学校は当時私が通っている段階で既に創立100年を超えており歴史のある学校でした。 戦前、戦時中から場所を変えずにずっとその場所に位置しています。 戦時中には空襲で亡くなった人を校庭に集…

二年二組

私が通っていた女子高には噂がありました。 それは、『二年二組は誰も知らないクラスメイトがいる』 または、『校舎の二階の右から二つ目の教室に何者かがいる』というものです。毎年、そこが二年二組の教室になるからです。 その教室で写真を撮ると、見知ら…

犬鳴峠で体験した出来事

私の地元には「犬鳴峠」という有名な心霊スポットがあります。 映画化もされているため、名前を知っている方も多いと思われます。 もとは「旧犬鳴トンネル」だったのですが、トンネルを通れないようにブロックで閉鎖され、ブロックの向こうには地図に載って…

白蛇様

私の体験した怖い話です。 私の実家には神棚があって、祖母は毎朝お神酒を供えて家内安全を祈願していました。 そのせいか、私も何かあるとすぐに家神様にお祈りをしていました。 東京の大学を卒業し、都内の広告代理店に就職しました。 事務員として働いて…

見え猿様

これは私が地元へ帰った時に起きた事である。 私の地元は地方都市からかなり離れた田園風景が広がるいわゆる田舎と呼ばれる場所である。 農作業をしている両親の仕事を継ぐために都会の学校にて勉強している。 学校が長期の休みに入ったためこのタイミングで…

出口が無い森

この話をするには、まずは私の子供の頃の話からしなくてはいけません。 その日は親戚の家に家族で遊びに行った帰りでした。 夜遅くなり、街頭がぽつりぽつりとつくだけの田舎道を父の運転で帰宅していました。 父は運転手の仕事をしており、運転が上手いし、…