怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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強い思い

季節も夏に近づき怪談話を聞くようになったので、自分の中で怖いかなというお話をさせて頂きと思います。


これは私が18歳の時、当時私には年下の恋人がいました。


私はもともと依存気味な性格。


恋人が他の異性と話すことや、連絡することさえ無理。

 

更には少しでも構ってくれないと自傷行為といった感じで絵にかいたようなヤンデレのような性格。

 

おかげで長続きすることはありませんでした。


しかし、年下の恋人とは珍しく1年ほどお付き合いしていました。


けれど結局音信普通という結果でお別れとなりました。


それから2,3か月たって元彼のことが吹っ切れていたわけではないですが、寂しさから新しい人とお付き合いをしていました。


そんなある日。


私の携帯が鳴りました。


基本的に、連絡を取り合う友人もいなかったうえリアルの電話が鳴るのは仕事か親かくらいでしたが、


その日、知らない番号から電話がかかってきました。


間違いかと思いつつ電話に出てみると音信不通になった元彼でした。


要件は以下の通りでした。


私と別れてから悪夢にうなされている。


更に付き合ったときにあげた私の血が入った小瓶(なんでそんなものをという無粋はおやめください)が置き場所から移動している。


のちのちこれをお寺に持って行ったらしいですが、住職さんに「なんていうものを持ってきたんだ」と言われたそうですw


極めつけは、元彼の家で体調不良者がでて元彼自身も怪我をしてしまうことがあり


また執着されても困るが、これ以上何かあっても危ないということで焦って電話をかけてきたということでした。


私としては悲しかっただけで恨んでいた自覚が全くないので頭の中が「?」になりましたが、私と連絡を再度取り出してから元彼の家や周りでそういった現象はなくなったらしいです。


今考えるときっと心の奥底で湧き上がる憎悪があったかもしれません。


皆様も恋人に限らず人から恨まれるようなことがないようお気をつけてくださいね。

 

著者/著作:猫くん