怪文庫

怪文庫では都市伝説やオカルトをテーマにした様々な「体験談」を掲載致しております。聞いたことがない都市伝説、実話怪談、ヒトコワ話など、様々な怪談奇談を毎週更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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呪いにまつわる話

呪いにまつわる話の記事一覧ページです。

廃病院

俺が大学生の頃オカルト研究会に参加してて、その時に噂になった都市伝説なんだけど、当時、研究会の活動としていろんな心霊スポットに行ってたのよ。 オカルト研究会には5人所属していて、心霊スポットに行く際は必ず5人で行くというルールで、記録として映…

地下の闇

先月、私の故郷である街で工事現場の路面が陥没して重機が転落、作業員2名が重体という痛ましいニュースがあったのを新聞で見てふと奇妙な事を思い出したためその事についてお話させて頂きます。 件の私の故郷は太平洋に面した世界的に有名な家電メーカーの…

特級呪物

某漫画が話題の人気作になってから、「呪物」とか「特級呪物」って言葉がだいぶ一般化したよね。 「呪われたナンチャラ」みたいなモノは前からホラー番組でたまに取り上げられることはあったけど、それが「特級呪物」って呼び方で紹介されるようになったのっ…

サワムラさんの家

中学の時に体験した話です。 私の住む町は田舎だったこともあり、町に中学校が一つしかありませんでした。 その学校の生徒であればだれもが知っていたのが「サワムラさんの家」という怖い話。 通学路の途中に、いまは誰も住んでいたないボロボロの空き家があ…

赤い着物の人形

俺が高校2年の冬休み、大掃除の日のことだった。 納屋の奥から、妹が古い木箱を見つけてきた。 「お兄ちゃん、これ見て!すごくない?」 箱を開けると、中から赤い着物を着た日本人形が出てきた。 驚くほど状態がよくて、まるで昨日作られたみたいだった。 …

ウォークマン

これは私が中学生の時の話です。 2年生の夏、この日、学校に行くと友達が「今日歩いてたらいいもの拾った。」と言い、ウォークマンを持ってきていました。 私達の年代はだいたい皆、スマホで音楽を聴くので、ウォークマンは少し珍しい物でもありました。 彼…

ピエロの恐怖

これは私が幼少の頃体験した話です。 私は三人兄弟の真ん中で、二つ上の兄はとても頭が良く優秀、三つ下の弟は優しい性格の活発な男の子です。 そんな二人に挟まれて自分はある意味何の取り柄もない男でした。 両親から兄と弟は可愛がられていましたが自分だ…

ヒバロ族のお面

これは私が小学校低学年頃、今から40年以上昔の話です。 私の家は祖父母と同居していてその祖母には戦前ブラジルに移住した兄がいました。 その兄はだいぶ前に亡くなってしまっていたようなのですがその息子、祖母にとっては甥に当たる人物が日系二世として…

もらった御守りの真実

このは私が20代前半に体験した話です。 その頃、私は就職活動中で、色々な会社の面接を受けていました。 しかし、不景気などが影響してなかなか会社の内定がもらえずに苦しんでいました。 一日に会社の面接を二、三件はしごして受けては一人暮らしのアパート…

秘密基地の呪い

これは私が小学生時代に体験した話です。 都会の雰囲気から比べるとかなり田舎の風景が立ち並ぶ地域で暮らしていた私は、友人たちと秘密基地ごっこをして遊ぶことが日課になっていました。 学校が終わり、放課後は友人たちと集まって近くの竹藪に行き段ボー…

未婚の原因

これは私自身と私の出身地に纏わる話です。 私の出身地は関東地方のとある県で大手家電メーカーのお膝元と言われる市でした。 私の生家はその市内の団地にありました。 団地といっても大きなものではなく私の生家を含め13世帯が集まっている部分に"北◯団地"…

メキシコ展で買ったもの

大学のころからの友人であるL子と二人で、メキシコ旅行に行きました。 飛行機で帰る日の前日は、古代文明の遺跡をひととおり見たあと、午後は、その遺跡のそばにある博物館に行きました。 博物館では、特別展を開催していました。あたらしく近くの遺跡から…

黒い影の住むアパート

私は学生の時、一人暮らしをしていました。 住んでいたのは、古いけれど家賃が安いアパートで周りにはスーパーやコンビニもあり、生活するには便利なアパートでした。 入居してしばらくは特に問題もなく、平穏な日々が続いていました。 しかし、ある日を境に…

振り返っちゃいけない

もちろんこれはフィクションであり、地名や時期もぼかして話すことにする。 その日友人が僕の耳に入れたのは、大学内で密やかにささやかれている、しかしどこにでもひとつふたつはありそうな怖い話だ。 曰く、うちの大学の敷地内にある慰霊塔のそばを夏の夜…

黒魔術プログラム

学校でまだパソコンが導入されたばかりだったころの話です。 私がいた高校でもパソコンの授業がはじまりました。 そのころはIT革命といわれていて、どの業界でもパソコンの導入が急がれていた時期です。 私の学校では、真新しい部活動としてPC研究会が発足し…

押してはいけない

私の住んでいるアパートから徒歩3分ほどのところに、自動販売機スポットがある。 そこは広さ20畳くらいのスペースで、20台以上の様々な自動販売機が置かれている。 一番多いのはジュース類の自動販売機だが、カップラーメンなどの自動販売機もある。 国道沿…

クマのぬいぐるみ

これは20年以上前の話なのだけど、私は3歳の時クマのぬいぐるみをおばあちゃんからもらった。 なんかリサイクルショップで買ったって言ってた気がする。 その時の私の体格にたいして、そのクマのぬいぐるみはとてもサイズ感があっていたし、もふもふして…

黒猫

よく化け猫が出た話は聞きますよね。 ではなぜ動物たちが魔物になるのか・・・。 これは母が小さい頃に体験した話です。 母は北海道の開拓移民として来た両親の元に生まれて宗谷岬の周辺に村がありそこで育ったそうです。 けして裕福ではなったですが、海や…

破滅の分譲地

これは、私が実際に経験した話です。 夫の転勤に伴い見知らぬ土地に引っ越しました。 ちょうど出産と重なってしまい、夫が先に選んで私はネットや送ってもらった写真でしか物件を確認していませんでした。 「小さいけど庭もあるし、いい家だね」 そこはコの…

カバの木

これは、中部地方にある某公園のお話です。 その公園は子供達だけでは無く、大人もジョギングや犬の散歩の為に利用している比較的大きな公園で、園内には【カバの木】と呼ばれる動物のカバの姿に見える不思議な形をした木があります。 公園の管理人とボラン…

ガキジョウロウ

父方の祖父母の家の話です。 風習というか、仏教の教えの宗派の関係なのか、うちはお盆の時期は1日3食のお供え膳と、お盆最終日にお茶を何度も変える「お茶湯」を行うという習わしがあります。 祖父母の家は九州なので、同じようなことをしているご家庭もあ…

水子供養

大学を卒業し、就職した年の事です。 職場が京都ということもあり、その時の私は実家を出て京都に住んでいました。 元々実家が田舎でしたので、仕事が休みの日はそこらを散歩したり地図アプリで周辺を調べたり気になるところにはとにかく行ってみるという過…

友達の頼みごと

懺悔と、わりと本気で頼みたい事があって話す。 どうか最後まで聞いてくれ。 当時学生で、ラーメン屋のバイト仲間だった友達と心霊スポットに行くことになった。 話を持ちかけたのは私だった。 当時ネットでも有名だった心霊スポットが隣の県にあって、私が…

とんとんさん

妙に安い物件だな、事故物件とかかな…。 そう思ったんですが、駅近で二路線利用できて、あの広さで、日当たりも良くて…それであの金額なら、多少いわく付きでも… 有名な事故物件を網羅してるサイトにも載ってなかったですし、何かが出るとかじゃないのかなと…

強い思い

季節も夏に近づき怪談話を聞くようになったので、自分の中で怖いかなというお話をさせて頂きと思います。 これは私が18歳の時、当時私には年下の恋人がいました。 私はもともと依存気味な性格。 恋人が他の異性と話すことや、連絡することさえ無理。 更に…

受け入れない町

あれは私が仕事の都合で住んだ町での出来事です。 地方に転勤となった私は家を探していたのですが、ケチな私の勤め先は家賃補助が出ません。 そこで不動産屋に少し離れても良いから安いところをと言って紹介されたのが、A郡にある貸家でした。 独り暮らしな…

美術室の絵画

私が聞いたある学校の美術室にまつわる都市伝説をお教えします。 その美術室には、壁にかかった絵画があったのですが、その絵画が季節に応じて入れ替わっていました。 たとえば、春には花が咲き誇る絵画や新緑の絵画が飾られ、冬には雪山の絵画やかけられて…

アパートの鍵

私が大学生になり、一人暮らしを始めた時の話です。 新しい家は割と外観もキレイで、コンビニなどのアクセスも悪くないアパートの3階の部屋でした。 私の部屋は302号室で隣の303号室はどうやら空き家になっているようでしたが、逆隣の301号室にはちょうど私…

白蛇様

私の体験した怖い話です。 私の実家には神棚があって、祖母は毎朝お神酒を供えて家内安全を祈願していました。 そのせいか、私も何かあるとすぐに家神様にお祈りをしていました。 東京の大学を卒業し、都内の広告代理店に就職しました。 事務員として働いて…

出口が無い森

この話をするには、まずは私の子供の頃の話からしなくてはいけません。 その日は親戚の家に家族で遊びに行った帰りでした。 夜遅くなり、街頭がぽつりぽつりとつくだけの田舎道を父の運転で帰宅していました。 父は運転手の仕事をしており、運転が上手いし、…