怪文庫

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呪われた山道

ある地域へ友人らと山登りに行った時のことです。

 

その地域で知られている山に登って、そこから見える景色を眺めようと、たまたま通りかかった地元の人に山頂までの行き道を尋ねました。

 

地元の人は山頂へ行く途中にあまり人が行き来しない山道があり、そこを通る時には十分に気をつけるようにと言ってきました。

 

その山道には10体ほどの地蔵が並んでいて、何事もなく通るには「通してください」と1体、1体拝むと良い、と言われました。

 

そうでないと、祟りや不吉なことが起こるそうです。

 

まさかと思いましたが、実際に山頂へ向かって登って行くと、本当に山道の両側に地蔵が10体ほど並んでいました。

 

良く数えてみると、10体ではなく、13体の地蔵でした。

 

何だか怖いので友人らと1体、1体地蔵を拝んて行こうとしましたが、1人の友人が「そんなのは迷信だよ」と言って、拝まずに登って行きました。

 

それでも、私と他の友人たちは何か不吉なことが起きてはと思い、13体の地蔵を拝んでから登りました。

 

その日は皆、無事に山頂まで登り、下山することができました。

 

拝まずに登った友人にも何事もなかったので、やはり迷信かもしれないと思ってから、1週間ほど過ぎました。

 

地蔵の事などすっかり忘れていた頃、その時一緒に山に登った友人から電話があり、地蔵を拝まずに登った友人が交通事故にあって大怪我をしたと知らせを受けました。

 

単純ですが、地蔵を拝まなかった祟りなのかもしれないと思って怖くなりました。

 

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