怪文庫

怪文庫では都市伝説やオカルトをテーマにした様々な「体験談」を掲載致しております。聞いたことがない都市伝説、実話怪談、ヒトコワ話など、様々な怪談奇談を毎週更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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危険な呪い

これは私がまだ小学校の頃に体験したお話です。 当時の私は好奇心旺盛で、呪いやら怪談やらに興味を持ち、図書室に通い詰めては子供向けの呪いの本を借りまくったり、親戚に「怖い話ない?聞かせて!」と聞きまくる、自分で言うのもなんですが恐らく相当厄介…

天井の人形

これは、大学時代に体験した話。 俺が住んでたのは、大学から少し離れた古い寮で、築50年以上は経ってるようなボロい建物だった。 家賃が安いからそこに決めたんだけど、古い建物特有の雰囲気があって、最初はちょっと気味が悪かった。けど、それもボロさの…

嘘つき

私、幽霊って信じてないんですよ。 これを言うといろんな人に驚かれるんですけどね。あなた怖い話好きだから、てっきり信じてるのかと思ってたって。 でも好きなのと信じてるのとは別問題だと思うんですよね。 いわゆる幽霊や怪異の目撃談や体験談なんてあり…

呪いの中古ナビ

前職で、中古車販売店の営業をしていたときの話。 中古車を販売する時、というよりは仕入れてきた時に確認する必要があったのが、ナビのユーザーカスタム情報でした。 目的地履歴としてどんなトコロに行ったのか丸わかりだったり、登録地点として自宅なんか…

ウサギの人形

私には幼いころからの親友がいる。 親同士が産婦人科で知り合い、お互い第一子で出産予定日が近かったことから仲良くなったそう。 母たちはお互い専業主婦だったこともあって、互いの家に行き来するようになり、あっという間に意気投合、親友の間柄になった…

念仏踊り

あれは5歳ころのこと、父親の姉が亡くなったと知らせが来た。 母親は慌てた様子で喪服に着替えて「お父さんにご飯を食べさせて、冷蔵庫に昨日の煮物が入っているからね」と言い残して出て行ってしまった。 父は脳こうそくで倒れて、半年、自宅で寝たきり、母…

消えた老人

俺が高校生だった頃、ある不可解な体験をしたことがある。 いつもの通学路での出来事だった。 学校から自宅に帰る途中には、古びた踏切があって、そこを渡るのが俺の日課だった。 その踏切は周囲にあまり人気がなく、昼間でも薄暗い感じがして、何か不気味な…

発光する雲

年始早々に祖母が倒れたことをきっかけに孫である私は大好きなおばあちゃんの介護をしていました。 一緒には住んでおりませんでしたが当時住んでいた家と実家は近かったため日中は実家のいる祖母の家に行きおばあちゃんとお話をしたり、日常のサポートをしる…

ドッペルゲンガー

これは、私の友人が体験した話です。 友人は、とあるバントの追っかけをしており、都内のライブ会場(小規模)に頻繁に足を運んでいました。 そのバンドには、ファン同士のコミュニティがいくつかがあり、彼女もその1つに所属していたそうです。 コミュニテ…

怪奇現象

本当にあった体験談で、私は怖い話に弱く、書くのも怖いので、怖い表現は避けて書かせて頂きます。 私の妹は、霊感が非常に強く、子どもの頃からよく、幽霊が見えると言っていました。 一方、子どもの頃の私は怖いものが苦手で、目に見えない世界のことを信…

19時24分発

ある日僕は夢を見て、その夢の中で電車に乗りました。 いつも仕事の帰る時に乗る「19時24分発」の電車です。 大体いつも少し残業をして、そろそろこの辺で終わりにするか、と片付けを済ませて早歩きで駅に向かいます。 そうするといつもこの時間の電車に乗っ…

トンネルと迂回路

静岡県伊豆半島の某所、海沿いを通る国道にあるトンネルは数多くあるのですが、その中の一つのトンネルで起きた話です。 そのトンネルは、脇に歩道が無い車両専用のトンネルとなっていて、歩行者はトンネルの横にある海沿いの迂回路を通るようになっています…

廃病院

俺が大学生の頃オカルト研究会に参加してて、その時に噂になった都市伝説なんだけど、当時、研究会の活動としていろんな心霊スポットに行ってたのよ。 オカルト研究会には5人所属していて、心霊スポットに行く際は必ず5人で行くというルールで、記録として映…

バスの怪異

その年は記録的な酷暑が続き、毎日のようにニュースで取り上げられていた。 そんな蒸し暑い夏の夜の出来事。 俺は日差しが照りつける空の下、毎日外回りの営業のため一日中歩きまわていた。 その日の夜も汗だくで仕事を終え、帰路につくために停留所でバスを…

薬師如来

東京上野に勤務していた会社がありました。 支店勤務の私は、月にいち1.2回は上野の本社会議に出席するため、出かけて行きます。 会議は昼過ぎから4時で終了。 他の支店長たちは、だいたい飲み会に行きますが、お酒が飲めない私は解散とともに、上野の森に行…

地下の闇

先月、私の故郷である街で工事現場の路面が陥没して重機が転落、作業員2名が重体という痛ましいニュースがあったのを新聞で見てふと奇妙な事を思い出したためその事についてお話させて頂きます。 件の私の故郷は太平洋に面した世界的に有名な家電メーカーの…

彼女が見たもの

高校卒業後、東京で一緒に住む約束をしていた彼女が、僕と住むために選んだ物件。 木造2階建てのアパートの2階部分。 家賃は3万9千円。 玄関の電器は豆電球で、電球のソケットにスイッチがあるタイプ。 帰ってきて真っ暗な玄関を明るくするには骨が折れた。 …

特級呪物

某漫画が話題の人気作になってから、「呪物」とか「特級呪物」って言葉がだいぶ一般化したよね。 「呪われたナンチャラ」みたいなモノは前からホラー番組でたまに取り上げられることはあったけど、それが「特級呪物」って呼び方で紹介されるようになったのっ…

カブトムシ

仕事がハードで次の休日はリラクゼーションタイムを過ごしたい… 忙しい毎日を過ごしていたMは彼女とキャンプ場へ訪れた。 Mは彼女とキャンプ場で久しぶりに自然にかえり、バーベキューやアクティビティを楽しんだ。 帰り際、キャンプ場の駐車場付近の道路で…

サワムラさんの家

中学の時に体験した話です。 私の住む町は田舎だったこともあり、町に中学校が一つしかありませんでした。 その学校の生徒であればだれもが知っていたのが「サワムラさんの家」という怖い話。 通学路の途中に、いまは誰も住んでいたないボロボロの空き家があ…

赤い着物の人形

俺が高校2年の冬休み、大掃除の日のことだった。 納屋の奥から、妹が古い木箱を見つけてきた。 「お兄ちゃん、これ見て!すごくない?」 箱を開けると、中から赤い着物を着た日本人形が出てきた。 驚くほど状態がよくて、まるで昨日作られたみたいだった。 …

公園の赤い女

私は当時、大学生で一人暮らしを始めて、とある関東地方のアパートに住んでいました。 私は2〜3日に一回、必ず同じ夢を見ていました。 私は少し大きめな公園で小さな丘の上に立っています。 少し古びた遊具があり、芝生にはつくしが顔を出しています。 そし…

落武者の願い

今現在も、これが実際に起きていた現実なのか、それともただの子供の夢だったのか?真相は未だ謎のままです。 私がまだ小学生だった頃。 やっと夏休みに入り、お盆に毎年恒例の、お寺参りに行きました。 そこには大きなため池がありました。 普段なら、溜め…

ウォークマン

これは私が中学生の時の話です。 2年生の夏、この日、学校に行くと友達が「今日歩いてたらいいもの拾った。」と言い、ウォークマンを持ってきていました。 私達の年代はだいたい皆、スマホで音楽を聴くので、ウォークマンは少し珍しい物でもありました。 彼…

鏡の中の体験談

私が小学生の時に体験した不思議な出来事を聞いて下さい。 祖父の法事で母方の田舎に帰省した時の話です。 会食が終わり退屈した私は家にあった自転車を借りて、近所を探検してみることにしました。 私が住んでいる所とは違い片田舎にある母の実家は田んぼが…

タイガーストーン

私が中学生のとき、家族と一緒に、引っ越しの際に必要な家具を買いに行ったときのことです。 タイガーストーンであろうブレスレットがレジ横のザルに入って売られているのを見て私は、猛烈にそれが欲しくなりました。 親にどうしても、と強請って、そのブレ…

写しとったもの

私は以前、葬儀会社で働いていました。 とはいっても個人経営の小さな会社です。店舗、と呼んだほうがいいくらいの。 葬儀の場というものは、まさに悲喜こもごもです。 映画などでそれをテーマにしたコメディがあるくらいに、ときにはドタバタとすることもあ…

目を開けてはいけない神社

私の父方の祖父母は北海道のK村という場所に住んでいました。 海の近くの非常に小さな村で、子どもの足でもほんの1時間足らずで一回りできてしまうような場所です。 両親が共働きだったため、幼い頃は夏休みなどの長期休みの度に祖父母に預けられていました…

ピエロの恐怖

これは私が幼少の頃体験した話です。 私は三人兄弟の真ん中で、二つ上の兄はとても頭が良く優秀、三つ下の弟は優しい性格の活発な男の子です。 そんな二人に挟まれて自分はある意味何の取り柄もない男でした。 両親から兄と弟は可愛がられていましたが自分だ…

チャイムを鳴らす男

これは私が初めて青森県で一人暮らしをしていた時の話です。 仕事の転勤で都内から青森に行くことになりました。 今まで旅行などでも青森県には行ったことがなかった私は新たな環境に何故だかワクワクしていました。 引越し先は青森市内の会社が手配してくれ…