怪文庫

怪文庫では都市伝説やオカルトをテーマにした様々な「体験談」を掲載致しております。聞いたことがない都市伝説、実話怪談、ヒトコワ話など、様々な怪談奇談を毎週更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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不思議な話

不思議な話に関する記事一覧ページです。

薬師如来

東京上野に勤務していた会社がありました。 支店勤務の私は、月にいち1.2回は上野の本社会議に出席するため、出かけて行きます。 会議は昼過ぎから4時で終了。 他の支店長たちは、だいたい飲み会に行きますが、お酒が飲めない私は解散とともに、上野の森に行…

地下の闇

先月、私の故郷である街で工事現場の路面が陥没して重機が転落、作業員2名が重体という痛ましいニュースがあったのを新聞で見てふと奇妙な事を思い出したためその事についてお話させて頂きます。 件の私の故郷は太平洋に面した世界的に有名な家電メーカーの…

彼女が見たもの

高校卒業後、東京で一緒に住む約束をしていた彼女が、僕と住むために選んだ物件。 木造2階建てのアパートの2階部分。 家賃は3万9千円。 玄関の電器は豆電球で、電球のソケットにスイッチがあるタイプ。 帰ってきて真っ暗な玄関を明るくするには骨が折れた。 …

カブトムシ

仕事がハードで次の休日はリラクゼーションタイムを過ごしたい… 忙しい毎日を過ごしていたMは彼女とキャンプ場へ訪れた。 Mは彼女とキャンプ場で久しぶりに自然にかえり、バーベキューやアクティビティを楽しんだ。 帰り際、キャンプ場の駐車場付近の道路で…

サワムラさんの家

中学の時に体験した話です。 私の住む町は田舎だったこともあり、町に中学校が一つしかありませんでした。 その学校の生徒であればだれもが知っていたのが「サワムラさんの家」という怖い話。 通学路の途中に、いまは誰も住んでいたないボロボロの空き家があ…

公園の赤い女

私は当時、大学生で一人暮らしを始めて、とある関東地方のアパートに住んでいました。 私は2〜3日に一回、必ず同じ夢を見ていました。 私は少し大きめな公園で小さな丘の上に立っています。 少し古びた遊具があり、芝生にはつくしが顔を出しています。 そし…

落武者の願い

今現在も、これが実際に起きていた現実なのか、それともただの子供の夢だったのか?真相は未だ謎のままです。 私がまだ小学生だった頃。 やっと夏休みに入り、お盆に毎年恒例の、お寺参りに行きました。 そこには大きなため池がありました。 普段なら、溜め…

鏡の中の体験談

私が小学生の時に体験した不思議な出来事を聞いて下さい。 祖父の法事で母方の田舎に帰省した時の話です。 会食が終わり退屈した私は家にあった自転車を借りて、近所を探検してみることにしました。 私が住んでいる所とは違い片田舎にある母の実家は田んぼが…

タイガーストーン

私が中学生のとき、家族と一緒に、引っ越しの際に必要な家具を買いに行ったときのことです。 タイガーストーンであろうブレスレットがレジ横のザルに入って売られているのを見て私は、猛烈にそれが欲しくなりました。 親にどうしても、と強請って、そのブレ…

写しとったもの

私は以前、葬儀会社で働いていました。 とはいっても個人経営の小さな会社です。店舗、と呼んだほうがいいくらいの。 葬儀の場というものは、まさに悲喜こもごもです。 映画などでそれをテーマにしたコメディがあるくらいに、ときにはドタバタとすることもあ…

目を開けてはいけない神社

私の父方の祖父母は北海道のK村という場所に住んでいました。 海の近くの非常に小さな村で、子どもの足でもほんの1時間足らずで一回りできてしまうような場所です。 両親が共働きだったため、幼い頃は夏休みなどの長期休みの度に祖父母に預けられていました…

ピエロの恐怖

これは私が幼少の頃体験した話です。 私は三人兄弟の真ん中で、二つ上の兄はとても頭が良く優秀、三つ下の弟は優しい性格の活発な男の子です。 そんな二人に挟まれて自分はある意味何の取り柄もない男でした。 両親から兄と弟は可愛がられていましたが自分だ…

雨の日

これは私が小学生の時の体験です。 当時、私には仲の良い友人が3人いました。 みんな幼稚園から一緒で同じ小学校に入学。 いつも一緒で、休み時間だけでなく、放課後も家に帰って荷物を置いたらすぐ集合して遊んでいました。 その日は梅雨半ばの小雨の降る蒸…

ヒバロ族のお面

これは私が小学校低学年頃、今から40年以上昔の話です。 私の家は祖父母と同居していてその祖母には戦前ブラジルに移住した兄がいました。 その兄はだいぶ前に亡くなってしまっていたようなのですがその息子、祖母にとっては甥に当たる人物が日系二世として…

あの夜見た女の子

これは私が小学生の時に体験したお話です。 私は当時、鼻炎に悩まされていてよく鼻水が止まらない小学生でした。 そんな私は2階建ての一軒家に、両親と弟2人と5人家族で暮らしていました。 2階の寝室で家族全員川の字で寝ていたある夜、ふいにトイレに行きた…

もらった御守りの真実

このは私が20代前半に体験した話です。 その頃、私は就職活動中で、色々な会社の面接を受けていました。 しかし、不景気などが影響してなかなか会社の内定がもらえずに苦しんでいました。 一日に会社の面接を二、三件はしごして受けては一人暮らしのアパート…

苗代田

私の住んでいる近畿地方のある小さな町の風習とそれにまつわる話です。 一般的に、田植えの前に「苗代田」と言って、稲の苗を15センチほど密集させて育てるのですが、私の住んでいる町ではその苗代田にその農家の人が育てたお花を泥に突き刺すようにしてお…

鏡の中の私

私が最初に違和感を覚えたのは、ある雨の朝だった。 いつものように洗面所の鏡を見たとき、そこに映る自分の表情が、どこか違うように感じたのだ。 目つきが少し鋭く、口角が微妙に上がっているような…。 しかし、よく見直すと何も変わっていない。気のせい…

あるはずの銭湯

久し振りに仕事で泊りがけの出張に行った。 もちろん国内なのだが、北陸でも歴史ある有名な観光都市のある地域のためワクワクしたのだが、行ってみたら単なる鄙びた町だった。 現地の工場に注文した商品の検品や見学が主だった内容だったのだが、あいにく進…

目覚めてはいけない時間

深夜2時22分22秒丁度に目を覚ますと、自分が猫になるという都市伝説を高校生のときに友人から聞きました。 そして猫になった人間は皆、保健所行きを免れる為に猫が沢山いる土地や島に移動するそうです。 最初は私もただの都市伝説だろうくらいにしか思ってい…

秘密基地の呪い

これは私が小学生時代に体験した話です。 都会の雰囲気から比べるとかなり田舎の風景が立ち並ぶ地域で暮らしていた私は、友人たちと秘密基地ごっこをして遊ぶことが日課になっていました。 学校が終わり、放課後は友人たちと集まって近くの竹藪に行き段ボー…

宇宙人の住処

これは私が15年前、実際に体験した話だ。 当時、中学3年生だった私は日々の生活に退屈していたのもあって、とにかく刺激に飢えていた。 そんな時に、テレビで世界各地の未確認生物を追い、その真実に迫るという特番を目にした。 所謂、UMAだ。 その特番を見…

向日葵畑

小学生の頃の話だ。私は学校帰り、よく自転車で30分くらいの友達の家へ遊びに行っていた。 その日もいつも通り友達の家へお邪魔して、空があかね色に染まりだして帰路についた。 真夏だけあって無駄に蒸暑い空気が、じっとりと汗をかかせる。 自転車で飛ばし…

不気味なフロア

これは私が実際に体験した話です。 私は思春期の頃、とても肌が脂ぎっていて顔中にニキビや吹き出物などが大量にできていました。 そんな自分に嫌気が差し、仕方なく皮膚科に通おうと思いました。 ネットでニキビ治療にとても定評のある病院を探し、そこに行…

謎の女性

この話は過去に私自身が実際に体験した話です。 大学に通っていた頃、人見知りな性格が災いしてなかなか大学で友人ができませんでした。 大体大学に入学して1ヶ月が経った頃、1人の青年が私に話しかけてきました。 その人を簡単に説明すると爽やかな雰囲気で…

未婚の原因

これは私自身と私の出身地に纏わる話です。 私の出身地は関東地方のとある県で大手家電メーカーのお膝元と言われる市でした。 私の生家はその市内の団地にありました。 団地といっても大きなものではなく私の生家を含め13世帯が集まっている部分に"北◯団地"…

配信者

私は25歳の社会人だ。 高校卒業後、大学進学をきっかけに地元を離れ、そのまま大学のある地域で就職をして一人暮らしをしている。 毎日会社と家の往復で、趣味は推しのVtuberの配信を見ること。 怖い話をするのが得意なVtuberで、かわいい女の子がかわいい…

団地おじさん

私には霊感のような何かを感じ取る力があるらしく、たまに道路を歩いているときやカラオケに行ったときに普通の人間とは少し違う感覚のナニカ――仮に幽霊と呼称します。 それとすれ違うことがあるのですが、その中でもひときわ“異質”だったモノたちは鮮明に覚…

もう一人の彼

数年前、彼と一緒に住んでいました。 部屋は二人暮らしにしてはゆったりとしていて、2LDKで、私は一番小さな部屋にこたつを置いて、よくそこで仕事をしていました。 彼は警察官で、不規則な勤務形態でした。お昼に帰ってくることもあれば、勤務がのびて夕方…

罰が当たる滑り台

これは私の中学時代の友人であるS君が体験したお話です。 S君は友達何人かと、広場でボールの当てっこをして遊んでいました。そして彼が投げたボールは、一緒に遊んでいたK君に軽く当たったのです。 するとK君は、「うわあっ!あぁ…」と大袈裟に声を出して、…