怪文庫

怪文庫では都市伝説やオカルトをテーマにした様々な「体験談」を掲載致しております。聞いたことがない都市伝説、実話怪談、ヒトコワ話など、様々な怪談奇談を毎週更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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不思議な話

向日葵畑

小学生の頃の話だ。私は学校帰り、よく自転車で30分くらいの友達の家へ遊びに行っていた。 その日もいつも通り友達の家へお邪魔して、空があかね色に染まりだして帰路についた。 真夏だけあって無駄に蒸暑い空気が、じっとりと汗をかかせる。 自転車で飛ばし…

不気味なフロア

これは私が実際に体験した話です。 私は思春期の頃、とても肌が脂ぎっていて顔中にニキビや吹き出物などが大量にできていました。 そんな自分に嫌気が差し、仕方なく皮膚科に通おうと思いました。 ネットでニキビ治療にとても定評のある病院を探し、そこに行…

謎の女性

この話は過去に私自身が実際に体験した話です。 大学に通っていた頃、人見知りな性格が災いしてなかなか大学で友人ができませんでした。 大体大学に入学して1ヶ月が経った頃、1人の青年が私に話しかけてきました。 その人を簡単に説明すると爽やかな雰囲気で…

未婚の原因

これは私自身と私の出身地に纏わる話です。 私の出身地は関東地方のとある県で大手家電メーカーのお膝元と言われる市でした。 私の生家はその市内の団地にありました。 団地といっても大きなものではなく私の生家を含め13世帯が集まっている部分に"北◯団地"…

配信者

私は25歳の社会人だ。 高校卒業後、大学進学をきっかけに地元を離れ、そのまま大学のある地域で就職をして一人暮らしをしている。 毎日会社と家の往復で、趣味は推しのVtuberの配信を見ること。 怖い話をするのが得意なVtuberで、かわいい女の子がかわいい…

団地おじさん

私には霊感のような何かを感じ取る力があるらしく、たまに道路を歩いているときやカラオケに行ったときに普通の人間とは少し違う感覚のナニカ――仮に幽霊と呼称します。 それとすれ違うことがあるのですが、その中でもひときわ“異質”だったモノたちは鮮明に覚…

もう一人の彼

数年前、彼と一緒に住んでいました。 部屋は二人暮らしにしてはゆったりとしていて、2LDKで、私は一番小さな部屋にこたつを置いて、よくそこで仕事をしていました。 彼は警察官で、不規則な勤務形態でした。お昼に帰ってくることもあれば、勤務がのびて夕方…

罰が当たる滑り台

これは私の中学時代の友人であるS君が体験したお話です。 S君は友達何人かと、広場でボールの当てっこをして遊んでいました。そして彼が投げたボールは、一緒に遊んでいたK君に軽く当たったのです。 するとK君は、「うわあっ!あぁ…」と大袈裟に声を出して、…

石膏像

私の通っていた小学校は、比較的新しい学校にもかかわらず、学校の七不思議がいくつもある学校でした。 私が在学中も体育館裏に新しいトイレの新築工事がありましたが、建物が完成する前にはすでに七不思議のうちの一つの怖い話が出来上がってしまうような学…

振り返っちゃいけない

もちろんこれはフィクションであり、地名や時期もぼかして話すことにする。 その日友人が僕の耳に入れたのは、大学内で密やかにささやかれている、しかしどこにでもひとつふたつはありそうな怖い話だ。 曰く、うちの大学の敷地内にある慰霊塔のそばを夏の夜…

ある女性との奇妙な出会い

私の地元にはいくつかの怖い話がある。 その中のひとつが「図書館の絵」。 私が中学生の頃、地元の図書館の入ってすぐの壁に一枚の油絵が飾ってあった。 A3サイズくらいの女の人の肖像画で、イメージとしてはモナリザみたいな美人で落ち着いた女性がこちら…

狂気憑依

おはようございます。おはようございます。おはようございます。 朝いちばんに会社へ行くと、同僚の原田が、いつものように、課長席に向かって三回続けて挨拶をする。 それから自分の席へ行き、おはようございますおはようございます。と、二回唱える。 する…

M先生

多くの学校には、学校の七不思議があります。 七つの怪談をひとりずつ語り終わったときに、ほんとうの怪奇現象がおこる、というものです。 私が通っていた小学校にも、そのような話がありましたが、中学校は、そうではありませんでした。 いちおう、中学に進…

異世界と現実の間

私はある山深い田舎の村に住む、女子中学生です。 小学校と中学校が一緒になっていて、全校生徒が5人しかいないような学校です。 私は田舎の閉鎖的なところが嫌いだったので、高校はぜったい都会にいくんだ、そして刺激的なことをいっぱいしよう、と考えてい…

クマのぬいぐるみ

これは20年以上前の話なのだけど、私は3歳の時クマのぬいぐるみをおばあちゃんからもらった。 なんかリサイクルショップで買ったって言ってた気がする。 その時の私の体格にたいして、そのクマのぬいぐるみはとてもサイズ感があっていたし、もふもふして…

扉の向こうの黒い影

私の家内の実家は、中央本線の藤野駅から車で20分ほど山間部に入ったところにあります。 陣馬山への入口にも当たるため、気候のいい時期などにはハイカーをよく見かけます。 実家には家内の母親が愛犬のラッキーと住んでいて、2週に1どぐらいの間隔で、家内…

四階に行った話

私は小さな会社で働く事務員。新入社員だった頃、古ぼけた3階建てのビルの3階で働いていた。 そのビルの中で起こったとある「事件」について、今から話そうと思う。 ある日、ビルのエレベーターに乗ったらスッと見知らぬ男性が入ってきた。 何階ですか、と…

同級生の実家での謎の体験

当時の私はとある大学の4年生でした。 4年生ともなると、大学に通うことも週に1~2度ほどになり、バイトもしていなかったため春が終わる頃にはすっかり暇を持て余していました。 そんなとき、同級生のAから「うちの実家の方でバイトしない?」と声をかけられ…

カバの木

これは、中部地方にある某公園のお話です。 その公園は子供達だけでは無く、大人もジョギングや犬の散歩の為に利用している比較的大きな公園で、園内には【カバの木】と呼ばれる動物のカバの姿に見える不思議な形をした木があります。 公園の管理人とボラン…

ガキジョウロウ

父方の祖父母の家の話です。 風習というか、仏教の教えの宗派の関係なのか、うちはお盆の時期は1日3食のお供え膳と、お盆最終日にお茶を何度も変える「お茶湯」を行うという習わしがあります。 祖父母の家は九州なので、同じようなことをしているご家庭もあ…

一将万骨

とある町のはずれに、小さな神社がある。 その神社はいつからあるのか、なにが祀られているのか、今となっては知る者はほとんどいない、それほどに気にも留められていない、ほとんど忘れ去られたような感じの神社だ。 ただその神社にはこんな言い伝えがある…

メール

高校生の時、自身が体験したお話です。 昔から怖い話や超常現象などのホラー系が好きで当時共通の友達と心霊研究同好会ならぬお遊び程度の部活動をしていました。 表向きはボランティア部だったので、グラウンドなどの草むしりや地域のゴミ拾いをして暇な時…

水子供養

大学を卒業し、就職した年の事です。 職場が京都ということもあり、その時の私は実家を出て京都に住んでいました。 元々実家が田舎でしたので、仕事が休みの日はそこらを散歩したり地図アプリで周辺を調べたり気になるところにはとにかく行ってみるという過…

片道のバス

以前働いていた帰り道のバスで起きた奇妙な体験の話です。 いつも同じ時間、同じ電車とバスに乗り通勤していました。 珍しく終電間近まで残業していた私は、いつも乗っているバスに乗ることができませんでした。 行き先はいつもと一緒でしたが、交通会社が違…

海から来るモノ

夏休みになると、民宿を営んでいる祖父母の家で過ごすのが、子どもの頃の楽しみだった。 海まで徒歩1分の好立地の民宿は、一組しか泊まれなかったけれど、夏場はほとんど予約で埋まっていた。 要は大きめの一軒家に祖母と祖父、それに私たち一家ー両親と兄と…

廃校訪れたときの恐怖体験

私が経験した恐怖体験を紹介します。 私が学生の頃、青春真っ只中にあった不思議な恐怖体験のお話です。 ある夜、私は友人たちと一緒に山の中にある廃校へと訪れました。 その廃校は昔、心霊現象が多発していると噂されており、近くにある交差点では交通事故…

消える写真

俺大学生なんだけど、大学の春休みってあほみたいに時間あるじゃん? だから去年の春休みに、仲のいい友達AとBの3人で3泊4日のドライブ旅行をしたんだ。 あれは2日目に群馬でハイキングした時だった。 その日も3人で気ままにドライブしてたんだが、最近…

気が付いたら家にいる

幼稚園から小学校三年生まで、何故か遊びに行くと記憶が飛ぶ場所がありました。 私がそれに気付いたのは幼稚園の時で、その場所と言うのが、園の近くの公園でした。 公園に遊びに行ったはずが、気が付いたら自宅に戻っているのです。 両親は私のこの可笑しな…

天国へ続く道(裏)

私が生まれ育った北海道の田舎町には、「天国へ続く道」と呼ばれる道路が存在します。 その道路は真っ直ぐ続くゆるやかな坂道で、街中から20㎞ほど離れた自然の豊かな場所にあります。 坂の上からは北海道の壮大な景色を眺めることができるため、天気の良い…

笑う人形

若気の至りといいますか、いわゆる心霊スポットと呼ばれる場所に行ったんです。 学生だった当時のバイト仲間でもある友人と一緒に、隣の県の廃墟に行きました。 ラーメン屋のバイト明けだったので深夜でしたね。 地元ではどうだったかはわかりませんが、ネッ…