怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

怪文庫

不思議な話

これくらいおじさん

私は数年前、腫瘍の摘出手術を受けました。 発見が早かったため比較的、簡単な手術で済み、大事には至らなかったのですが、手術の前にみた不気味な夢のことが今でも気になっています。 夢は週に一度、全部で三回みました。 一度目の夢では路上で知らないおじ…

300番講堂

当時の私は、関東に所在する或る大学を辞めようか悩んでいました。 第一志望の大学に不合格となって、当初は浪人するほどの向学心もなく、渋々と「滑り止め」のつもりだった大学に進学していた私は、周囲の学生に馴染むこともできずにいました。 「滑り止め…

小道の先のアレ

私は怖い話を調べるのが好きで、自分の住んでいる近くの話ならよく聞くことも多い。 尾ひれ胸鰭のついたもの、微妙に話が変わっているものも”なんだか聞いたことあるぞ”こういうパターンのものも多くある。 友達Nがちょっと面白い話を仕入れてきたと教えて…

揺れる土地

私の実家の町内に、一見するとどこにでもあるような普通の空き地がありました。 管理が行き届いておらず雑草は子供の背丈ほど伸び荒れていて左奥に3m程の木が一本立っていました。 入り口にはロープが張ってあって立ち入り禁止になっていました。 私が小学…

富豪の壺

私の知人にAさんという老人がいる。Aさんは昔はとある大企業の社長だったそうだ。 しかし、私も周囲の人も誰もその話を信じていなかった。なぜなら、Aさんは大企業の元社長というにはあまりにも粗末な暮らしをしていたからだ。 ある時、私は古い雑誌のイ…

狸に化かされた話

「読司(とくし)」という駅をご存知の方はいらっしゃらないでしょうか。今から2、3年前のことですが、四国の高知から愛媛県の松山への道のりを自転車で踏破した時に、山中でこの「読司駅」に遭遇し、ちょっと休憩した覚えがあるのです。が、しかし、JR四国…

ドッペルゲンガー

ずいぶん昔から、自分自身にそっくりな人間がこの世の中には3人はいると言われています。そしてそのそっくりの人間とは過去からタイムトリップしたもの、未来からタイムスリップしたもの、または自らが何らかの意思で別人の意思を持ち具現化したもの等と言う…

メモが書かれる

社会人になったばかりの頃、メモを取れとよくいわれた。直属の上司だけでなく、かなり立場の高い人にもいわれた。今は別の会社に転職したからよくわかる。 あの会社は結構ブラックだった。 仕事終わりの飲み会でも、先輩が人生訓みたいなことを話すのだ。そ…

日本に存在していた民族

サンカとは、昔日本に存在していた民族で、いまでは存在しないことになっています。 私が生まれのは、山梨県の山間の田舎街です。急行が停車する駅もあり、市の人口は2万人以上はいました。中央高速道路はまだ建設中で、今では街と山を分断している道路は当…

地下のゲーム

数十年前からホラー小説の中には、「人が誘拐されてゲームのプレイヤーとなる」系の話が登場し始めました。近年には漫画でこの題材を取り上げているものが増えて、珍しくもない状況です。 この手の話は作り話のように思われがちですが、実は実話であるとの都…

助けてくれた誰か

私がまだ小学生だった頃体験した不思議な話です。 地元はかなりの田舎で、人口より猪や鹿の方が多いようなのどかな場所です。村には小中一貫の学校があり、地元の子はみんなそこに通っていました。 私の家から小学校へは歩いて30分ぐらいかかり、途中国道に…