怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

怪文庫

不思議な話

トンネルの終わりにある謎の村

祖父が若かりし頃、彼と数人の友人たちは、山奥でキャンプをすることにしました。 その夏は暑く、湿度が高く、日が沈むと蚊がわんさか湧いてきました。 夜の闇が森を包み込むと、周囲は静かで幽玄な雰囲気に包まれました。 キャンプファイヤーを囲んでいると…

美術室の絵画

私が聞いたある学校の美術室にまつわる都市伝説をお教えします。 その美術室には、壁にかかった絵画があったのですが、その絵画が季節に応じて入れ替わっていました。 たとえば、春には花が咲き誇る絵画や新緑の絵画が飾られ、冬には雪山の絵画やかけられて…

二年二組

私が通っていた女子高には噂がありました。 それは、『二年二組は誰も知らないクラスメイトがいる』 または、『校舎の二階の右から二つ目の教室に何者かがいる』というものです。毎年、そこが二年二組の教室になるからです。 その教室で写真を撮ると、見知ら…

みつばち89

これは私が経験した不可解な話です。 どのように確認すればいいのか分からないため、皆さんに聞いて頂きたいと思います。 私は都内の食品メーカーに勤める女子社員です。 趣味は美容室巡りで、気になるサロンはよくチェックしています。 もちろん、ネイルケ…

カナダの肉食竜

私はかつて、カナダに留学していたことがあります。 今から20年近く前、当時中学生だった私は、カナダの学校と交換留学生ということでカナダに1か月ほど留学することになりました。 カナダは実は恐竜の化石がよく見つかる地域で、多くの博物館を有している地…

僕を変えてくれた霊の話

今日は、僕の人生を変えた不思議な出来事について話したいと思います。 10年前、私は平凡な大学生でした。 将来の夢もなく、大学も英語が一番得意だったから英文科を選んだだけで、燃えるように好きなものがありませんでした。 さらに、高校時代に両想いにな…

灰色の文字

私は平凡な会社員。 特別な趣味はないが、唯一、続けている趣味がある。 それは、ブログを読むことだ。 芸能人や有名人のブログもたまには見るが、多くは一般の人のブログだ。 その時、悩んでいたり関心があることについて、書いてあるブログを探して、ただ…

謎の穴

小学生の頃だった。 そこそこ田舎の為道路もまだまだ整備がなされておらず、土手道なども多かった。 帰り道、なんとなく見た脇道の草むらの中に直径10センチくらいの穴が空いていて、自分は興味津々で近づき、その中を覗き込んだ。 中は真っ暗。深さなども良…

魔除けの鏡

私の母方の実家はかなり田舎で、私が高校まで村の中には信号もなかった。 そんな村の地主が母の実家だ。 その村は窪地になっていたので大雨の時は浸水しやすい環境だったのだが、母の実家は高台にあったので被害を受けることはなかったが、曽祖母は「鏡が守…

訪問診療

私は九州にある、小さなクリニックで医者として、訪問診療を行い生計を立てている40代の独身貴族です。 1日に10〜15名ほど診療する忙しい職場なのでその日私は疲れていたのかもしれません。 その日最後の診療で訪問診療は初めとていう、中山さんのお宅へ伺…

これくらいおじさん

私は数年前、腫瘍の摘出手術を受けました。 発見が早かったため比較的、簡単な手術で済み、大事には至らなかったのですが、手術の前にみた不気味な夢のことが今でも気になっています。 夢は週に一度、全部で三回みました。 一度目の夢では路上で知らないおじ…

300番講堂

当時の私は、関東に所在する或る大学を辞めようか悩んでいました。 第一志望の大学に不合格となって、当初は浪人するほどの向学心もなく、渋々と「滑り止め」のつもりだった大学に進学していた私は、周囲の学生に馴染むこともできずにいました。 「滑り止め…

小道の先のアレ

私は怖い話を調べるのが好きで、自分の住んでいる近くの話ならよく聞くことも多い。 尾ひれ胸鰭のついたもの、微妙に話が変わっているものも”なんだか聞いたことあるぞ”こういうパターンのものも多くある。 友達Nがちょっと面白い話を仕入れてきたと教えて…

揺れる土地

私の実家の町内に、一見するとどこにでもあるような普通の空き地がありました。 管理が行き届いておらず雑草は子供の背丈ほど伸び荒れていて左奥に3m程の木が一本立っていました。 入り口にはロープが張ってあって立ち入り禁止になっていました。 私が小学…

狸に化かされた話

「読司(とくし)」という駅をご存知の方はいらっしゃらないでしょうか。今から2、3年前のことですが、四国の高知から愛媛県の松山への道のりを自転車で踏破した時に、山中でこの「読司駅」に遭遇し、ちょっと休憩した覚えがあるのです。が、しかし、JR四国…

ドッペルゲンガー

ずいぶん昔から、自分自身にそっくりな人間がこの世の中には3人はいると言われています。そしてそのそっくりの人間とは過去からタイムトリップしたもの、未来からタイムスリップしたもの、または自らが何らかの意思で別人の意思を持ち具現化したもの等と言う…

メモが書かれる

社会人になったばかりの頃、メモを取れとよくいわれた。直属の上司だけでなく、かなり立場の高い人にもいわれた。今は別の会社に転職したからよくわかる。 あの会社は結構ブラックだった。 仕事終わりの飲み会でも、先輩が人生訓みたいなことを話すのだ。そ…

日本に存在していた民族

サンカとは、昔日本に存在していた民族で、いまでは存在しないことになっています。 私が生まれのは、山梨県の山間の田舎街です。急行が停車する駅もあり、市の人口は2万人以上はいました。中央高速道路はまだ建設中で、今では街と山を分断している道路は当…

地下のゲーム

数十年前からホラー小説の中には、「人が誘拐されてゲームのプレイヤーとなる」系の話が登場し始めました。近年には漫画でこの題材を取り上げているものが増えて、珍しくもない状況です。 この手の話は作り話のように思われがちですが、実は実話であるとの都…

助けてくれた誰か

私がまだ小学生だった頃体験した不思議な話です。 地元はかなりの田舎で、人口より猪や鹿の方が多いようなのどかな場所です。村には小中一貫の学校があり、地元の子はみんなそこに通っていました。 私の家から小学校へは歩いて30分ぐらいかかり、途中国道に…