怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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濡れた黒い影

俺が高校生のころ、夏休みで父親の実家がある田舎に行った。 俺としては、山ばかりの田舎に興味はなかったし、自宅で漫画読んだりゲームしたりして過ごしたかった。 でも「行かない」なんて選択肢は用意してもらえず、しかたなく俺は両親について行くことに…

小道の先のアレ

私は怖い話を調べるのが好きで、自分の住んでいる近くの話ならよく聞くことも多い。 尾ひれ胸鰭のついたもの、微妙に話が変わっているものも”なんだか聞いたことあるぞ”こういうパターンのものも多くある。 友達Nがちょっと面白い話を仕入れてきたと教えて…

踏切の向こう側

K県。私の家の近所には踏切があります。 いたって普通の踏切なのですが、奇妙な噂が絶えないのです。 別にその踏切で事故があったというわけではないのです。しかし、いつの頃からか、奇妙な噂が広まり始めたのです。 その奇妙な噂とは、「電車が通過する瞬…

揺れる土地

私の実家の町内に、一見するとどこにでもあるような普通の空き地がありました。 管理が行き届いておらず雑草は子供の背丈ほど伸び荒れていて左奥に3m程の木が一本立っていました。 入り口にはロープが張ってあって立ち入り禁止になっていました。 私が小学…

窓の外

もう10年近く前の話になる。 当時私は大学生で、葬儀屋でアルバイトをしていた。 友人や家族からは不評だったが、時給の高さと時間に融通の利くこのバイトを、私は結構気に入っていた。 ただ、バイト先では不思議な出来事が頻発していた。 例えば消したはず…

神社へと続く道

私の祖父は関東の山間の小さな集落に暮らしていました。 その祖父が住んでいた集落には、山の上に小さな神社があり、その神社は村の人でも滅多に行かないような場所でした。 ただ、その山の上にひっそりと立つ神社には一つだけ奇妙な決まりことがありました…

ロウ様

小学生の頃だったかな。父方の実家がある田舎に帰省した時、そこで体験した話。 そこはまあ絵に描いたようなというか、田んぼに畦道、山に囲まれて小川が流れててっていう、皆が想像しやすいようなそんな田舎だった。 過疎化も進んでたから村というより集落…

顔を舐める友人

大学時代、仲の良かった友人が一人暮らしの我が家へやってきた。 たまっていたレポートを一緒にやることになっていたのだけど、初めてのお泊り。お菓子やジュースやお酒を買い込んで、友人を待った。正直初めてのお泊りに、私はテンションが上がっていたのだ…

山伏信仰

近畿地方の山奥とまではいきませんが、最寄り駅に出るバスが一時間に2本程度、という田舎に住んでいました。 私は高校1年生、兄は大学2回生でした。 兄は大学入学の頃からアルバイトを始めていました。 私は兄がアルバイト先で聞いてくる色々な不思議な話を…

人形屋敷

「呪い」という言葉から何を思い浮かべるだろうか。 「牛の刻参り」に「傀儡」、「藁人形」などなど「呪い」と言う言葉から思い浮かべるものはその辺りだろう。 私もあの光景を見るまではそんなものしか思い浮かばなかった。 その出来事は私が学生だった頃に…