怪文庫

怪文庫では、多数の怖い話や不思議な話を掲載致しております。また怪文庫では随時「怖い話」を募集致しております。洒落にならない怖い話や呪いや呪物に関する話など、背筋が凍るような物語をほぼ毎日更新致しております。すぐに読める短編、読みやすい長編が多数ございますのでお気軽にご覧ください。

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窓の外

もう10年近く前の話になる。 当時私は大学生で、葬儀屋でアルバイトをしていた。 友人や家族からは不評だったが、時給の高さと時間に融通の利くこのバイトを、私は結構気に入っていた。 ただ、バイト先では不思議な出来事が頻発していた。 例えば消したはず…

神社へと続く道

私の祖父は関東の山間の小さな集落に暮らしていました。 その祖父が住んでいた集落には、山の上に小さな神社があり、その神社は村の人でも滅多に行かないような場所でした。 ただ、その山の上にひっそりと立つ神社には一つだけ奇妙な決まりことがありました…

ロウ様

小学生の頃だったかな。父方の実家がある田舎に帰省した時、そこで体験した話。 そこはまあ絵に描いたようなというか、田んぼに畦道、山に囲まれて小川が流れててっていう、皆が想像しやすいようなそんな田舎だった。 過疎化も進んでたから村というより集落…

顔を舐める友人

大学時代、仲の良かった友人が一人暮らしの我が家へやってきた。 たまっていたレポートを一緒にやることになっていたのだけど、初めてのお泊り。お菓子やジュースやお酒を買い込んで、友人を待った。正直初めてのお泊りに、私はテンションが上がっていたのだ…

山伏信仰

近畿地方の山奥とまではいきませんが、最寄り駅に出るバスが一時間に2本程度、という田舎に住んでいました。 私は高校1年生、兄は大学2回生でした。 兄は大学入学の頃からアルバイトを始めていました。 私は兄がアルバイト先で聞いてくる色々な不思議な話を…

人形屋敷

「呪い」という言葉から何を思い浮かべるだろうか。 「牛の刻参り」に「傀儡」、「藁人形」などなど「呪い」と言う言葉から思い浮かべるものはその辺りだろう。 私もあの光景を見るまではそんなものしか思い浮かばなかった。 その出来事は私が学生だった頃に…

三叉路にいた導祖神

3年くらい前のことを今更思い出したんだけど、私の通勤路に導祖神があった。 うちはそこそこ田舎だけど、自治体が都市開発に精を出してる地域で、あっちこっちで工事をしていた。その通勤路の途中にもう使われてない畑を挟んだ三叉路があって、片方は駅に向…

奥さんのような何か

一度タイムリープして、元の世界に戻ってきたらしい同僚の話です。「らしい」というのは、その知人を第三者視点で見ていた私からすると、認識が違うからです。 彼がタイムリープに成功したという方法は、鏡を見ながら理想とする世界を思い浮かべてそのまま寝…

おわせる集落

何年前だったか、親友と卒業旅行に行った時のことだ。 パワースポット巡りの名目で、県外のある地方の山に向かった。登山コースはしっかり整備されていたんだけど、親友とテンション上げながら進んでるうちに正規ルートから逸れちゃって、日が落ちた頃に見事…

枕木

これは先月リアルに体験した話です。 その日は残業で遅くなりました。会社を出たのは夜11時頃だったと思います。私は電車で通勤してるので、行き帰りは駅を利用します。 何せ会社を出た時間が時間だったんで、終電逃したらヤバいって本気で走りました。 早く…