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ヒトコワ・人怖

  • 2026年1月16日
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幸せに憑りつく女

これは、私が安産祈願に参拝へ行った時のお話です。   年齢を重ねた私達にとって、それは待望の妊娠でした。 私よりも喜んでくれた彼の提案で安産祈願にお参りへ行くことに。 もともと信仰深い彼は、事前に色々と調べてくれたようで彼が見つけた神社へ行くことに決めました。   私の印象としては早い時間に参拝へは行くものだと思っていたのですが、彼いわく安産祈願をする場所は水子供養も行っている場所も多いため、あま […]

  • 2026年1月11日
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事故の多い道

「道路設備が事故で破損したんだ。修復手続きよろしくね」 よくある通常業務。私は事故現場に向かい、破損状況を記録しながら、周囲で農作業をしているおじいさんに声をかけた。 「こんにちは。お仕事中ごめんなさい。ここであった事故の修繕手続きで調査に来ました」 おじいさんは人の良さそうな笑顔で対応してくれる。 「俺でいいのか?役に立つかなぁ」 よかった。お話をさせてもらえそうだ。 「単独の、車の事故と聞きま […]

  • 2026年1月9日
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憑かれた女子高生

私が実際に経験した話です。   私は高校生の頃、コンビニでバイトをしていました。   オープニングスタッフで集まったのは中年のおばさんも多かったのですが、それと同じくらい高校生のバイトもいました。   しかし、変わった人達が多くて、自己紹介で精神疾患を抱えていると話していた人は初日の午前中で姿を眩ましたり、2日目には同じバイトの女の子に手を出した男子高校生がクビになったりと前途多難なスタートを切り […]

  • 2026年1月3日
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茶封筒

高校生の時、私たち家族が住んでいた古いアパートの上の階に、明らかに“おかしな人”が住んでいました。 その住人は四十代くらいの女性で、家族はもちろん、アパートの他の住人たちも極力関わり合いを持たないようにしている、アパート内の“腫れ物”のような存在でした。   騒音は日常茶飯事でした。ドスンドスンという足音はまるで誰かを追いかけているかのようでしたし、深夜にはガタガタと物を激しく倒すような音が響き渡 […]

  • 2026年1月2日
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祀られた女

私の故郷は山間の小さな集落で、人口は百人にも満たないような場所でした。   今でこそダム建設でほとんどの家が移転しましたが、子どもの頃はまだ人の暮らしが残っており、奇妙な風習も数多くありました。   中でも、村の北側にあった「祀女(まつりめ)様」という存在だけは、今でも忘れられません。   祀女様というのは、村の古い祠に祀られている“女性の霊”のことでした。   村では年に一度、集落の代表の家がそ […]

  • 2025年12月26日
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藁人形

これは僕が大学に通うために、初めて部屋を借りたときのことです。 いくつかの不動産屋さんに案内してもらいましたが、大学の近くには古いアパートばかりでした。 正直に言うと、せっかくの大学生活なのに古臭いアパートには住みたくないと思っていたのです。   めぼしい物件も見つからず、半ば諦めかけていた頃のことです。ある不動産屋さんで、比較的新しいマンションを紹介してもらいました。 ただしその物件は、大学から […]

  • 2025年11月7日
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クラスメイト

小学校のころ、ユウキという同級生がいた。 いわゆる知的障害者で、今でいう特別支援学級にいるような生徒だったんだが、俺の通ってた小学校にはそういう取り組みはなくて、俺たちと同じ普通学級に通っていた。 今思えば近くに特別支援学校があったから、障害のある子どもは最初からそっちに通っていたんだろう。 親が普通学級に入れたかったのか、とにかくユウキは俺たちと同じ授業を受けていた。 学年の人数も多くないから、 […]

  • 2025年10月12日
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夜を彷徨う足音

私が大学二年の春、住んでいたのは地方都市の古いアパートだった。   二階建ての木造で、壁も床も驚くほど薄く、隣のくしゃみまで聞こえるような場所だ。   月三万円という破格の家賃に惹かれ、迷わず契約したが、後になって「安いには理由がある」と痛感することになる。 私の部屋は二階の突き当たりで、隣には同じ大学に通う女性が住んでいた。   年齢は一つ下。小柄で黒髪をいつも一つにまとめ、化粧っ気もなく地味な […]

  • 2025年10月3日
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手紙

俺がこのアパートに引っ越してきたのは、今年の春頃のことだった。 築40年くらいの木造アパートで、駅からも歩けるし、一人暮らしするにはちょうどいい広さ。 和室で水回りなんかも古かったが、職場まで電車で10分ちょっとの駅にあったし何より家賃が安かったから気にならなかった。 むしろ田舎の爺ちゃんの家みたいな落ち着く雰囲気が気に入っていた。 気ままな一人暮らしが始まってしばらく経った頃だ。   郵便受けに […]

  • 2025年9月16日
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深夜の常連客

大学生の頃、生活費を稼ぐために深夜のコンビニでバイトしていた。 当時は一人暮らしで、昼間は大学、夜は0時から朝5時までバイト、という生活リズム。   正直、体力的にはかなりしんどかったけど、時給がよかったから仕方なく続けていた。 バイトが終わった後は疲れてそのまま寝てしまい、授業に行く時間もギリギリで、昼夜逆転生活に近い生活を送っていた。   深夜帯はお客さんが少なく、暇な時間は品出しや清掃に費や […]