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意味がわかると怖い話

  • 2026年3月21日
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家の前の缶

あれは私が就職して一年目の秋のことでした。   仕事にも慣れてきて、残業で夜十時くらいに帰る日々が続いており、忙しいながらに充実した日々が続いていました。   そんなある日のこと、家に帰ると、マンションの私の部屋の前に、ビールの缶が置いてあるのを見つけたのです。   なんでだろう、と思いつつ手に取って部屋に入ると、まあ何かの勧誘が来ていて留守中に置いて行ったのだろうと考え、その日は眠りにつくことに […]

  • 2026年3月7日
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安芸トンネル

広島県広島市に安芸トンネルという名前のトンネルがあります。山陽道上にあるトンネルで、よく事故が起こる場所です。   地元なのでよく通るのですが、なぜ事故が多いのかよく分かりません。特段きついカーブがあるわけでもないですし、トンネル内の照明が暗いということもないです。   今回の話は私がトンネルで実際に遭遇したものではなく、そこで起きた事故の話がめぐりめぐって私のところまで届いた不思議な話です。   […]

  • 2025年10月10日
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私の神様

私は子供の頃から、よく熱を出す子だった。 季節の変わり目だったり、慣れないものを食べたり、運動会や遠足の前日に楽しみで眠れなかったりで原因は様々だったけど、一度熱を出すと、決まって数日間高熱にうなされるのだ。   そんな私を母はひどく心配していたし、それが原因で父と時々言い争いになるのも知っていた。   なので、「なんか熱っぽいかも」と、母に告げることが怖かった。 母は口には出さないが、「またか」 […]

  • 2025年8月29日
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立つ男

10年前の夏ももう終わろうかという日の出来事です。 まだまだ残暑も厳しく、夜もムワッとした暑さが残るなか毎日のように残業が続いていました。   当時、私は、始発駅から終点駅まで長距離の通勤をしていました。片道1時間以上かかる通勤です。 引っ越しも考えてはいましたが、当時付き合っていた女性の実家も近く思いきれない感じで、しかたなく朝は早起き、夜は遅くという生活をしていました。   ようやくその日も仕 […]

  • 2025年5月30日
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微妙な部屋

数年前のこと。 私は、自分の会社の、北陸にある支社に単身赴任することになった。   東京の本社で大きな失敗をしての、いわゆる左遷だった。   当時、私には大学をめざす高校生の子供がふたりいたので、やけを起こして会社を辞めるわけにはいかなかった。だから、「地方で気分を変えてがんばろう」と自分に言い聞かせるしかなかった。 北陸では、アパートを借りることになった。 私は引っ越しに先だって北陸に入り、支社 […]

  • 2025年1月11日
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深夜の豪雨

よう子は、地方の大学の3年生。親の仕送りだけでは足りず、アルバイトを続ける日々。   就活のプレッシャーを感じつつも、今日もアルバイト。   先月から新たに加えたのが家庭教師。交通の便の悪い地方なのでバイト先の家へは車で通っている。   アルバイトに通うため、1年生のときにお金をためて手に入れた中古の軽自動車だ。   夜の時間帯でも安心してアルバイトに通える。   雨などの天候にも悩まされず外出で […]

  • 2024年10月25日
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嘘つき

私、幽霊って信じてないんですよ。   これを言うといろんな人に驚かれるんですけどね。あなた怖い話好きだから、てっきり信じてるのかと思ってたって。 でも好きなのと信じてるのとは別問題だと思うんですよね。 いわゆる幽霊や怪異の目撃談や体験談なんてありますけど、そういった話が私大好きなんです。あ、ホラー映画ももちろん好きです。 正直ホラー映画に関しては、創作…嘘だとわかってるから手放しで楽しめるんだと思 […]

  • 2024年8月24日
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地下の闇

先月、私の故郷である街で工事現場の路面が陥没して重機が転落、作業員2名が重体という痛ましいニュースがあったのを新聞で見てふと奇妙な事を思い出したためその事についてお話させて頂きます。   件の私の故郷は太平洋に面した世界的に有名な家電メーカーの企業城下町です。   私は大学まで地元に住んでいて卒業と同時に就職で離れたため今では年に一回、正月に帰省する程度ですが、海も山も歩いて行ける距離にある地元が […]

  • 2024年8月9日
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公園の赤い女

私は当時、大学生で一人暮らしを始めて、とある関東地方のアパートに住んでいました。 私は2〜3日に一回、必ず同じ夢を見ていました。 私は少し大きめな公園で小さな丘の上に立っています。   少し古びた遊具があり、芝生にはつくしが顔を出しています。 そして、公園の隅には赤い椿で彩られています。 私がそこに立っていると、さわやかな風が気持ち良くて、初夏の香りがぐっと広がります。  公園のさらに奥に行くと、 […]

  • 2024年7月30日
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写しとったもの

私は以前、葬儀会社で働いていました。 とはいっても個人経営の小さな会社です。店舗、と呼んだほうがいいくらいの。 葬儀の場というものは、まさに悲喜こもごもです。 映画などでそれをテーマにしたコメディがあるくらいに、ときにはドタバタとすることもありました。 一方で人の感情の暗い一面をみることも日常でした。   あれは私が入社して3年目だったかと思います。 70代で急死した男性の葬儀を執り行うことになり […]