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ヒトコワ・人怖

  • 2026年5月22日
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片面の怨念

カセットテープって今の時代じゃあまり馴染みが無いでしょう。   私も道端に落ちているプレーヤーを見つけた時、それとわかるまでちょっと時間がかかりましたから。   野ざらし同然に落ちていましたから、手に取っても最初は動くとは思ってなかったんですよ。でも確認したら中にテープが入っていて、驚くことに電源もオンにできたので好奇心で再生してみたんです。   実際の音声はもう少し途切れ途切れでノイズ交じりでし […]

  • 2026年4月22日
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諍いを消す者

先日他界した父の話です。   もう随分昔の出来事だそうですけどもね、こうして機会を頂いたので、少しお話しさせてもらいますね。   私の父の故郷ってのが、ちょっと変わってるというかクセがあるというか。山中の集落だったんですけど、その集落ぐるみで不思議な像を祀ってたらしいんですよ。   御仏像でも似たようなのがあるんですが、木製の…手を広げて伏目に微笑んでいる菩薩様のような出で立ちの像でして。等身大の […]

  • 2026年4月13日
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猫のかたまり

私がまだ小学生の頃の話です。学校の近くに神社がありました。   境内がけっこう広かったので、毎日のように友だちとよく鬼ごっこやキャッチボールなどをして遊びました。   隅に樹齢何百年とかいう噂の大木があり、太い根っこの一部にこぶし大の穴が開いていました。   その穴の向こうがどうなっているのか気になり、友達とのぞきこんだりしましたが、中はただ暗闇しか見えませんでした。   穴に向かって「あ~!」と […]

  • 2026年2月27日
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消えたさとちゃん

私は九州の北のほうの土地の出身で、普段は県庁所在地付近の比較的都会に住んでいました。   お盆とお正月のみ母方の実家に帰ることがあり、お年玉やお小遣いを祖母や祖父からもらえることは楽しみなものの、親戚のおじさん達はずっと座ってるのに女というだけでずっと給仕をさせられる風習がまだ残っている地域だったため、私と妹は毎回この時期がくるたび憂鬱になっていました。   毎回「もうおじいちゃんとおばあちゃんの […]

  • 2026年2月25日
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本物の神様

私の両親は、山奥にある集落の出身です。 まだ私が小さかった頃は年に数回帰省することがありました。普段は東京に住んでいたので、その差に毎回驚かされたものです。 集落の人は優しいですし、自然がいっぱいで、子どもからすると楽しい場所。しかし、何とも得体のしれない不気味さを感じていました。 自然にあふれている場所なのに、なぜか息苦しい。沼に足をとられているような感覚がありました。 ここには来たくない。ずっ […]

  • 2026年2月20日
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夢を共有する会

これは俺自身の体験ではない。 前に同じ職場で働いていた先輩から聞いた話だ。 酒の席で面白半分に出てきた話ではなく、仕事の合間に、ふと思い出したように話された。内容の割に、先輩が妙に淡々としていたのが印象に残っている。   その先輩の地元には、「同じ夢を見た人間が集まる会」があったらしい。 正式な名前は知らないし、宗教団体のような看板があるわけでもない。役所に登録されているような組織でもない。ただ、 […]

  • 2026年2月16日
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義母の念

私は昔から少し霊感がある方でした。お葬式に参列した場合も必ずその日の夜に金縛りにあったり、祖父が亡くなった後も1週間の金縛りを経験しました。   そして26歳で結婚、27歳で出産した際にまた不思議体験をすることがありました。   26歳彼にプロポーズをしていただき結婚、そして彼のご両親にご挨拶をしに彼の実家へ。その際、彼の実家にあるお仏壇にも挨拶をしました。   至って変わったこともなく過ごした数 […]

  • 2026年1月30日
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穢れ櫃

これは私が大学3年生だった頃、今から数年前に体験した話です。 特定を避けるため、地名や人物名は仮名、あるいはぼかして書かせてもらいます。 当時、私にはKというバイト先で知り合った友人がいました。 Kは地方の山間部出身で、性格は温厚そのもの。絵に描いたような「お人好し」で、頼みごとをされると断れないタイプでした。   私もそんなKの性格に甘えてお金を借りたりしていたのですが、ある夏休みの前、Kから珍 […]

  • 2026年1月29日
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赤い目の人形

僕が大学生の頃の話だ。   当時、地元の山奥にある有名心霊スポットでもある廃村に興味を持ち、友人と探検に行くことになった。   噂では、そこには古くから変わった風習が残っていて、村人の行動は普通の常識では測れないと言われていた。   僕たちは心のどこかで怖いと思いながらも、好奇心のほうが勝っていた。   その日、日が落ちる前に村に到着した。   建物はほとんど朽ち果て、屋根が落ち、壁にツタが絡まっ […]

  • 2026年1月23日
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見守り役

俺が昔、林業の手伝いで隣町ではあるが山のほうに滞在していた時の話です。 そこは観光地から外れた小さな村で、地元の人はよそ者にあまり口を開きませんでした。 俺も最初は、数日だけの滞在だから気にすることはないだろうと思っていました。 ただ、村に足を踏み入れた瞬間から、どこか普通じゃない空気が漂っているのに気づきました。   初日に村の世話役(現場監督的な人)の中年男性に会いました。 彼は無口で、目だけ […]