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2024年8月

  • 2024年8月31日
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バスの怪異

その年は記録的な酷暑が続き、毎日のようにニュースで取り上げられていた。 そんな蒸し暑い夏の夜の出来事。 俺は日差しが照りつける空の下、毎日外回りの営業のため一日中歩きまわていた。   その日の夜も汗だくで仕事を終え、帰路につくために停留所でバスを待った。   時間きっかりに来たバスが、俺の前で停車する。車内に乗り込むと、人がまばらに座っていた。   いつもの光景。   車社会の地方都市から、さらに […]

  • 2024年8月30日
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薬師如来

東京上野に勤務していた会社がありました。   支店勤務の私は、月にいち1.2回は上野の本社会議に出席するため、出かけて行きます。   会議は昼過ぎから4時で終了。   他の支店長たちは、だいたい飲み会に行きますが、お酒が飲めない私は解散とともに、上野の森に行くのを楽しみにしていました。   美術館や博物館、科学館と見所もたくさんあります。   その日は会議が長引き、たどりついたのが5時でした。   […]

  • 2024年8月24日
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地下の闇

先月、私の故郷である街で工事現場の路面が陥没して重機が転落、作業員2名が重体という痛ましいニュースがあったのを新聞で見てふと奇妙な事を思い出したためその事についてお話させて頂きます。   件の私の故郷は太平洋に面した世界的に有名な家電メーカーの企業城下町です。   私は大学まで地元に住んでいて卒業と同時に就職で離れたため今では年に一回、正月に帰省する程度ですが、海も山も歩いて行ける距離にある地元が […]

  • 2024年8月23日
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彼女が見たもの

高校卒業後、東京で一緒に住む約束をしていた彼女が、僕と住むために選んだ物件。   木造2階建てのアパートの2階部分。 家賃は3万9千円。 玄関の電器は豆電球で、電球のソケットにスイッチがあるタイプ。 帰ってきて真っ暗な玄関を明るくするには骨が折れた。 部屋は2K。 奥の部屋に行くには手前側の部屋を通らないといけない。 実家と同じタイプの間取り。 僕はプライバシーが守られないそのタイプの間取りが好き […]

  • 2024年8月17日
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特級呪物

某漫画が話題の人気作になってから、「呪物」とか「特級呪物」って言葉がだいぶ一般化したよね。 「呪われたナンチャラ」みたいなモノは前からホラー番組でたまに取り上げられることはあったけど、それが「特級呪物」って呼び方で紹介されるようになったのって、あの漫画がアニメ化されて人気になってからじゃない?   まあ、そういうわかりやすい代名詞があるとラクだよね。 いや、何が言いたいかって言われるとアレなんだけ […]

  • 2024年8月16日
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カブトムシ

仕事がハードで次の休日はリラクゼーションタイムを過ごしたい…   忙しい毎日を過ごしていたMは彼女とキャンプ場へ訪れた。 Mは彼女とキャンプ場で久しぶりに自然にかえり、バーベキューやアクティビティを楽しんだ。   帰り際、キャンプ場の駐車場付近の道路で何かに目を止めた。 それはカブトムシだった…。 「うわー懐かしい」 子供の頃飼育した経験があるMは、童心にかえりはしゃいだ。   都会育ちの彼女は初 […]

  • 2024年8月11日
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サワムラさんの家

中学の時に体験した話です。   私の住む町は田舎だったこともあり、町に中学校が一つしかありませんでした。   その学校の生徒であればだれもが知っていたのが「サワムラさんの家」という怖い話。   通学路の途中に、いまは誰も住んでいたないボロボロの空き家があり、そこに入ると呪われるというものです。   かつて町にあった診療所のお医者さんが住んでいたらしく、もともとは立派な家だったことが窺える作りの空き […]

  • 2024年8月10日
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赤い着物の人形

俺が高校2年の冬休み、大掃除の日のことだった。   納屋の奥から、妹が古い木箱を見つけてきた。   「お兄ちゃん、これ見て!すごくない?」   箱を開けると、中から赤い着物を着た日本人形が出てきた。   驚くほど状態がよくて、まるで昨日作られたみたいだった。   「これ、おばあちゃんが言ってた人形かも」妹が目を輝かせて言った。   母さんに確認すると、間違いなく曾祖母の形見だった。   でも、母さ […]

  • 2024年8月9日
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公園の赤い女

私は当時、大学生で一人暮らしを始めて、とある関東地方のアパートに住んでいました。 私は2〜3日に一回、必ず同じ夢を見ていました。 私は少し大きめな公園で小さな丘の上に立っています。   少し古びた遊具があり、芝生にはつくしが顔を出しています。 そして、公園の隅には赤い椿で彩られています。 私がそこに立っていると、さわやかな風が気持ち良くて、初夏の香りがぐっと広がります。  公園のさらに奥に行くと、 […]

  • 2024年8月4日
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落武者の願い

今現在も、これが実際に起きていた現実なのか、それともただの子供の夢だったのか?真相は未だ謎のままです。 私がまだ小学生だった頃。 やっと夏休みに入り、お盆に毎年恒例の、お寺参りに行きました。 そこには大きなため池がありました。 普段なら、溜め池にいる鯉を眺めたりし楽しむところですが、その時は何かが違いました。 その反対岸から、なんだか、ひんやりとした人の視線を感じました。よく目を凝らして見てみたの […]