2026年5月18日 0件 奥の鏡 もしかしたら私は異世界に行ってきたかもしれない。 前職で私は若者向けのアパレルブランドのショップで販売員をしていた。 お店は東京都内のある商業ビルの中にあって、館内はけっこう広かった。 だけど、昔屋上から飛び降り自殺があったとか、幽霊が出るだとか、そんな噂もあるビルで、実は私は少しだけ霊感的なものがあるのだけど、まあ…ここでも確かにそういうのは見えた。 お店の営業時間は朝十時から夜 […] 続きを読む
2026年4月8日 0件 木部村 私が仕事で地方を訪れた時の話です。 その取引先は山間の町にあり、そこに行くには1つ山を越えなければなりませんでした。 昼間はまだ明るいといっても山の中は木々が生い茂っている為、仄暗くうす気味悪さを感じていました。 仕事を無事終え、「さぁ、帰ろう!」という頃にはあたりは既に真っ暗。 私はこの暗闇の中、あの山の中を越えて車で帰らなければならないのかと思うとうんざりとしていました。 […] 続きを読む
2026年3月31日 0件 抜け道 私は地方で営業の仕事をしている30代の会社員です。 実は私が30代前半の頃「きさらぎ駅」に近い体験をした事があるんです。 日頃は車で移動することが多いのですが、あの日はどうしても都合がつかず、山間部を通るローカル線を利用しました。 目的地は古い工場のある町で、最寄り駅は無人駅。何度も使ったことのある路線だったので、特に警戒心もなく、いつものように淡々と移動をこなしていました。 10 […] 続きを読む
2026年3月27日 0件 音のない商店街 これは僕が数年前、山梨県の大月市に住んでいた頃に体験した話です。 大月市といえば、桃太郎伝説があったり、切り立った岩壁が特徴的な岩殿山(いわどのさん)があったりと、どことなく古風で少し不気味な雰囲気を感じさせる場所が点在しています。 当時、僕はそんな大月駅の近くにアパートを借りて、都内の職場まで中央線で通勤していました。 仕事が忙しく、帰宅するのはいつも深夜。大月駅に降り立つと、駅前こ […] 続きを読む
2026年2月27日 0件 消えたさとちゃん 私は九州の北のほうの土地の出身で、普段は県庁所在地付近の比較的都会に住んでいました。 お盆とお正月のみ母方の実家に帰ることがあり、お年玉やお小遣いを祖母や祖父からもらえることは楽しみなものの、親戚のおじさん達はずっと座ってるのに女というだけでずっと給仕をさせられる風習がまだ残っている地域だったため、私と妹は毎回この時期がくるたび憂鬱になっていました。 毎回「もうおじいちゃんとおばあちゃんの […] 続きを読む
2026年1月28日 0件 消えた十一月 これは私が十数年前、都内の不動産会社で管理物件の巡回をしていた頃に体験した、今でも説明のつかない不気味な出来事です。 当時、私は練馬区の端にある、昭和40年代に建てられた古い木造アパートを担当していました。 入居者はわずか二名。一階に住む高齢の女性と、二階の一番奥、203号室に住む高齢の男性です。 この203号室の住人からは一度もトラブルがなく、苦情も出ないため、私は数年間一度もその男 […] 続きを読む
2026年1月26日 0件 深夜の川沿い これは、私が大学生の頃に実際に体験した出来事です。今でも説明はつきませんが、作り話ではありません。 当時、私は大学から程近いアパートに一人暮らしをしていました。夜型の生活で、深夜1時前後になると気分転換に近所を散歩するのが習慣でした。決まったコースがあり、アパートを出て、住宅街を抜け、川沿いの細い遊歩道を30分ほど歩いて戻るだけの、特に面白みもない道です。 ある日、いつも通り散歩に出たとき […] 続きを読む
2025年11月28日 0件 古い大きな鏡 我が家は古い。しかし、古民家のような古さではなく、鉄筋の老朽化した建物のため、どちらかといえば廃墟の学校のような冷たさを感じてしまう。 それは、過去に会社をしていた名残なのだが、母屋に増築されて、コの字型作られた建物に複雑な出入口があちらこちらにある。初めてきた人は母屋がどこかわからず迷うほどだ。 その会社だった入口を開けると大きな、大きな鏡がある。 大きな鏡で、なぜそこに置かれたのかは知 […] 続きを読む
2025年10月30日 0件 招待状 僕がこの話を聞いたのは、大学のサークルの飲み会の席だった。 趣味であるテニスのサークルで、週に2、3度はテニス終わりに集まってはたわいもない話をつまみに盛り上がっていた。 この話を聞かせてくれたのは1学年上のK先輩で、普段はあまりオカルトを信じるタイプではないが、この件だけは今でも腑に落ちないと語ってくれた。 「なあ、お前ら『閉店後のゲームセンター』って行ったことあるか?」 僕らが […] 続きを読む
2025年10月17日 0件 昔の弟 私には弟が一人います。四つ下の弟で、姉弟仲はまあそこそこ。 二人とも実家には住んでますが、弟はもう大学生ですから、同じ小学校に通っていた時みたいに一緒に遊ぶことはなくなりました。 家族で食事をする時には普通に楽しく会話をするし、お互いの誕生日にはおめでとうとLINEを送り合うような、ごく一般的な姉弟仲だと思ってください。 そんな普通の弟が……怖いと感じてしまうんです。 どうしてかっ […] 続きを読む