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2026年2月

  • 2026年2月27日
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消えたさとちゃん

私は九州の北のほうの土地の出身で、普段は県庁所在地付近の比較的都会に住んでいました。   お盆とお正月のみ母方の実家に帰ることがあり、お年玉やお小遣いを祖母や祖父からもらえることは楽しみなものの、親戚のおじさん達はずっと座ってるのに女というだけでずっと給仕をさせられる風習がまだ残っている地域だったため、私と妹は毎回この時期がくるたび憂鬱になっていました。   毎回「もうおじいちゃんとおばあちゃんの […]

  • 2026年2月25日
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本物の神様

私の両親は、山奥にある集落の出身です。 まだ私が小さかった頃は年に数回帰省することがありました。普段は東京に住んでいたので、その差に毎回驚かされたものです。 集落の人は優しいですし、自然がいっぱいで、子どもからすると楽しい場所。しかし、何とも得体のしれない不気味さを感じていました。 自然にあふれている場所なのに、なぜか息苦しい。沼に足をとられているような感覚がありました。 ここには来たくない。ずっ […]

  • 2026年2月23日
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置いてかれた位牌

私の実家は、田舎で自営業の不動産の賃貸管理をしています。   田舎の賃貸には古い物件も多く、ちょっとした訳ありの方が多くいました。そんな我が家が経験した、怖いというよりは悲しさ、虚しさが勝ってしまった出来事をお話しします。   私が小学校を卒業するかしないかくらいの時に、賃貸に出していた物件から夜逃げをした人がいました。   家賃を数ヶ月分滞納しており、保証人にも連絡がつきません。夜逃げで一番困る […]

  • 2026年2月21日
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手引き

これは今から13年ほど前、私がまだマッサージ師を目指す専門学生だった頃の話です。   ​当時、高校を卒業したばかりの私は、盲学校に併設されているマッサージ師の専門学校に通っていました。   私には生まれつき視覚障害があり、眼鏡などで矯正しても遠くの文字などは読むことができません。それでも自転車には乗れる程度の弱視であったため、日常生活は工夫をしながら送っていました。   学校には、私と同じように視 […]

  • 2026年2月20日
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夢を共有する会

これは俺自身の体験ではない。 前に同じ職場で働いていた先輩から聞いた話だ。 酒の席で面白半分に出てきた話ではなく、仕事の合間に、ふと思い出したように話された。内容の割に、先輩が妙に淡々としていたのが印象に残っている。   その先輩の地元には、「同じ夢を見た人間が集まる会」があったらしい。 正式な名前は知らないし、宗教団体のような看板があるわけでもない。役所に登録されているような組織でもない。ただ、 […]

  • 2026年2月17日
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肉の面

私が40代半ばを過ぎた頃の話です。   岡山県の山間部にある、疎遠になっていた伯父の古い屋敷を相続することになりました。   伯父は独身を通し、親戚付き合いもほとんどなかったため、本来なら私のような遠縁に話が回ってくるはずもなかったのですが、他に引き取り手がいなかったというのが実情でした。   その屋敷は、いわゆる「古民家」という言葉では片付けられないような、異様な圧迫感のある建物でした。敷地の隅 […]

  • 2026年2月16日
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義母の念

私は昔から少し霊感がある方でした。お葬式に参列した場合も必ずその日の夜に金縛りにあったり、祖父が亡くなった後も1週間の金縛りを経験しました。   そして26歳で結婚、27歳で出産した際にまた不思議体験をすることがありました。   26歳彼にプロポーズをしていただき結婚、そして彼のご両親にご挨拶をしに彼の実家へ。その際、彼の実家にあるお仏壇にも挨拶をしました。   至って変わったこともなく過ごした数 […]

  • 2026年2月13日
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砂の客人

これは私が大学生の頃、東北地方にある父方の実家へ帰省した際に体験した出来事です。父の実家は、地図にも載らないような小さな集落にありました。   そこには一風変わった、それでいて不気味な風習が残っていました。   その村では、お盆の時期になると「砂の膳」という儀式が行われます。   通常、お盆の供え物といえばキュウリの馬やナス、お菓子などが一般的ですが、その村では違いました。   どこの家庭でも、玄 […]

  • 2026年2月12日
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聞こえる足音

子どもたちと3人でこの家に引っ越してきてもう半年が経つ。日当たりも良くて静かな住宅街だし最初はここなら落ち着いて生活できそうって思ってました。   ですがある時期から家の空気が少しずつ変わっていった。   気づいたのは私が残業で遅めに帰った日の夜だった。   玄関を開けた瞬間妙に家の中がざわついてるように感じた。子どもたちはもう寝ている時間だし家の中は静かなはず。だけどリビングの奥からひそひそ話す […]

  • 2026年2月11日
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赤紐の家

これは私が大学生の頃、夏休みに母方の実家があるM県のK村へ帰省した時に体験したお話です。   K村は今でこそ市町村合併で名前が消えてしまいましたが、当時は四方を深い山に囲まれた、いわゆる「限界集落」の一歩手前のような非常に静かな場所でした。 その村には、一つだけ妙な決まり事がありました。   村にある全ての家の玄関先に、一箇所だけ「赤い麻紐」が結ばれているのです。大抵は門柱だったり、玄関の取っ手だ […]