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2026年2月

  • 2026年2月9日
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緑色の人

ずいぶん昔の話ですが、私は真夏の京都の街角で、全身緑色の男性に出会いました。   そこは、京都でも一番ひと通りが多い、お土産店や飲食店がずらりと並んでいる道で、その時は陽炎がたつほどの暑さでした。   そんな炎天下の中、鮮やかな緑色の冬用の外套を着て、山高帽と手袋、靴までも緑色の装いで、涼しい顔をしてじっとたたずんでいた男性がいました。   誰にもぶつからず、不思議なことに誰も彼に興味をしめしませ […]

  • 2026年2月7日
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奥様のお迎え

私は高校を卒業後、新卒で特別養護老人ホームに就職しました。   ベッド数100床の施設なので色々な方がいます。認知症で食後なのに「ごはんまだ?」と言ってくる方や夕方になると「帰る」と言って外に出ようとする方、身体的にマヒや関節が拘縮して思うように動けず車いすで過ごす方など、本当に様々な方がいました。   不思議な体験をした話は、ある男性の利用者が入所された時に体験した話です。   入所してから奥様 […]

  • 2026年2月6日
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引き継ぎ帳

これは、本当に人に話しても微妙な反応しかされないので、どこかに残しておこうと思って書きます。 盛り上がりはないし怖い話として成立してるかも分からないですが、子どもの頃からずっと引っかかっていることです。   俺の実家は地方の細い道ばかりの住宅地で、町内会がまだ普通に機能してるようなところです。 回覧板やら祭りの係やら、いろいろ面倒な仕組みがあったんですが、その中でひとつだけ他の家にはなさそうなもの […]

  • 2026年2月3日
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赤い部屋

俺は1991年に某大学の法学部に入学した。 法学部があったのは「名古屋校舎」だったが、実際は名古屋市郊外の別の町にあった。名古屋校舎は、高速道路沿いの小高い山を切り開き建てられていた。最寄り駅からは「徒歩7分」と謳われていたが、実際に7分で歩こうとするとかなりの速足で歩かなければならない。 その上7分かけてたどり着いた正門から校舎までは延々と坂道を登らなければならない。自動車であればほんの2,3分 […]

  • 2026年2月1日
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もうひとりいる

実家に子ども二人を連れて戻ってきてから、だいぶ気持ちも落ち着いてきていた。   親に家事や子どものことを少し手伝ってもらえるだけで、こんなに違うんだって思っていた頃。 けど、その安心が一気に崩れた出来事がある。   家の中に、うちの家族じゃない誰かがいる。   そう気づいた最初は、夜中の足音でした。2階の廊下を「パタ…パタ…」って、小さな子どもが歩くみたいな音。   最初は息子か娘が寝ぼけてトイレ […]