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呪いにまつわる話

  • 2025年12月26日
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藁人形

これは僕が大学に通うために、初めて部屋を借りたときのことです。 いくつかの不動産屋さんに案内してもらいましたが、大学の近くには古いアパートばかりでした。 正直に言うと、せっかくの大学生活なのに古臭いアパートには住みたくないと思っていたのです。   めぼしい物件も見つからず、半ば諦めかけていた頃のことです。ある不動産屋さんで、比較的新しいマンションを紹介してもらいました。 ただしその物件は、大学から […]

  • 2025年12月19日
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カーテンのない部屋

これは、わたしが出産後、いろいろな事情のため、僅かな間、子供と一緒に隠れ住んだ古いアパートで起きた出来事です。 そのアパートは、築40年以上は経っていて、見るからに傷みが進んでいました。   しかし当時のわたしは貧しく、また、できるだけ早く子供と住むことができる場所を見つける必要があったのです。   そしてそのアパートは、敷金礼金が不要であり即日入居可かつ家賃が破格に安かったため、他を選ぶ余地があ […]

  • 2025年12月1日
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北側九軒

東北の山あいに、小さな集落がある。戸数はわずか二十軒足らず。道を挟んで北に九軒、南に十軒。   ごく普通の農村だ。   だが、この村には長年、外にはあまり語られない噂があった。   北側の九軒では、必ず誰かが自ら命を絶つ――。   記録をたどれば、最初は三十年ほど前。   ひとりの農家の主人が蔵の梁に縄をかけ、首を吊った。   その数年後には、隣家の嫁が川に身を投げた。   さらにそれから数年、別 […]

  • 2025年11月1日
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子供が育たない家

これは、母方の実家にまつわる話です。 母から聞いたことと、自分が体験したことが入り混じっているので、少し断片的になるかもしれません。   母の実家は山奥の小さな村にあります。地図にやっと名前が残っている程度で、道は細く、街灯なんてほとんどありません。   夜になると本当に真っ暗で、幼い私には、その暗闇が底知れず恐ろしいものに思えました。星がやたら綺麗なのも、逆に不気味に感じるくらいです。   そん […]

  • 2025年9月12日
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入鹿池

私が愛知県にある犬山のイルカ池について話すのは、これが初めてだ。   別に誰かに信じてもらおうとは思っていない。ただ、ここ最近になってまた夢にあの池が出てくるようになったから、忘れる前に書いておこうと思った。   犬山には、観光地として有名な犬山城やモンキーパークがあるけれど、その裏にひっそりと存在する「イルカ池」は、観光マップには載っていても、地元の人でさえ話題にすることが少ない。   静かすぎ […]

  • 2025年9月1日
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窓に貼られた紙

これは、俺が大学1年のときに住んでたアパートで起きた話です。 いまだにあれがなんだったのか説明できないし、思い出すとゾワっとするから、ずっと誰にも話さずにいた。でも、ここに書くことで少し気が楽になるかもしれないと思って書いてます。   当時、大学に進学してやっとの一人暮らしで私鉄沿線にある築30年のボロッボロの木造アパートに住んでたんです。 大学からは自転車で15分くらい。でも駅も近くて、家賃が3 […]

  • 2025年8月23日
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顔のない女

私は昔から、「気にしすぎ」と言われるタイプでした。   人のちょっとした言い回しや、沈黙の意味・空気の変化なんかがどうしても気になってしまって、無意識に考えすぎてしまうんです。 自分でも疲れることがあるくらいで、周囲からも「気にしなくていいのに」と言われることが多かったです。 でも…あの時だけは、その気にしすぎが間違いじゃなかったと思っています。 当時の私は、写真にハマっていて、休日は一眼レフを持 […]

  • 2025年7月19日
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憑かれた元カノ

前に付き合っていた女性がいました。マッチングアプリで出会ったその人は、いつもニコニコ笑っていて穏やかな性格の人でした。   ある日のデート時、目的地である温泉施設に向かう車内でオカルト系の話題になり、元カノが自身に霊感があることを告白してきます。 部屋の隅に子供が座っていたり、怖い夢を頻繁に見て、忠告を受けることも多々あったそうです。 とある武将を先祖に持ち、父親も霊感があって、父子そろってよく取 […]

  • 2025年6月27日
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白い犬を連れた女

この話は、誰に話しても信じてもらえないし、下手に話すと気味悪がられる。それでも、俺はこれを記録しておくべきだと思った。 なぜなら、俺の親友Aがこの話の“犠牲者”になったからだ。   Aとは中学からの付き合いだった。 何でも話せる親友で、性格も明るく、成績もそこそこ、運動もできて、周囲に人が絶えなかった。 だけど、そんなAが高校3年の春、突然死んだ。   死因は「急性心不全」。信じられなかった。Aは […]

  • 2025年5月30日
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微妙な部屋

数年前のこと。 私は、自分の会社の、北陸にある支社に単身赴任することになった。   東京の本社で大きな失敗をしての、いわゆる左遷だった。   当時、私には大学をめざす高校生の子供がふたりいたので、やけを起こして会社を辞めるわけにはいかなかった。だから、「地方で気分を変えてがんばろう」と自分に言い聞かせるしかなかった。 北陸では、アパートを借りることになった。 私は引っ越しに先だって北陸に入り、支社 […]