私がまだ子供の頃の話です
私は岐阜県の田舎の促進住宅に小さい頃住んでいました。
そこでのお話から始まるお話なのですが、その住宅では私も私の姉も小さかったこともあり家族4人で並んで布団を敷き寝ていました。
とある日、夜中にふと目が覚めると身体が動かせず、怖くなってしまい声を出そうにも声が出せない状況になってしまいました…いわゆる金縛りの状態です。
その状態で、なぜか自分の力ではない不思議な感覚で身体が横を向けさせられると、壁から赤黒い手が伸びてきて私の首をそのまま締めてきたのです。
私はたまらなく怖くなり声を出そうとしますがあまりの首の締め付けに声も出せず、そのまま気絶してしまいました。
翌朝そのことを両親に言いますが当然信じてはもらえませんでした。
それからすぐにその促進住宅から引っ越すことになり新築の一軒家で住むことになりました。
その家に引っ越してから数年、私は1人部屋をもらい1人で寝ていて普通に過ごしているせいか、促進住宅であった出来事も私自身忘れかけていました。
そんなある日の夜、促進住宅でもあった感覚と同じ金縛りでまた目が覚めると、今度は私の上に黒いモヤのような人影が乗っていました。
もちろんその人が跨っている重さもあり、私はたまらずまた怖くなり声を出そうとしました…ですがあの時と同様に声が出せず、そのくらいモヤから伸びる赤黒い手でそのまままた首を絞められてしまい気絶しました。
翌朝目を覚ますと、夢なのかな?と自分で自分を納得させるように、歯磨きをするために洗面台に向かいました。ですがチラリと鏡を見ると、うっすらと手の跡が首にあるのが見え、あれは夢ではなかったのだと思い知らされました。
当然それから数日間の夜は怖くて寝れなかったので、両親と一緒に寝ました。1週間ほど両親と寝ても首を絞められる謎のものが現れなかったのでまた1人で寝ることになりました。
それから一年ほどはそのようなことはありませんでしたが、一年後、私が忘れかけてた時にまたあの黒い影が現れたのです。
その影はまた私の首を絞めてきました。
私はまたしても抵抗をしようとしてもできずにまた気絶をしてしまい、翌朝にはまた手のひらの跡が首にありました。
それからというもの、私が中学を卒業するまでずっとその影は1年置きに現れては首を絞めて消えるのが繰り返されました。
あれはなんだったのかわからなかったのですが、促進住宅で首を絞めてきた赤黒い手と私の上に乗ってきた黒い人影は何故だか同一人物のような気がしています。
子供の頃の私はこれ以外にも誰もいない場所でいきなり鈴の音を聞いたり、夜寝ている時に何かにお腹をふまれたりなど不思議なことがよく身の回りで起こっていました。
もしかしたらそういった不思議なことも、その影がなにかを伝えたくて起こしていたのかもしれません。
ただ私自身子供だったこともあり、なにが伝えたかったのかを汲み取ることができなかったのが当時の私の悔やむところでした。
ただ今思うと、明らかに私に対して強い恨みがある内容だったのが怖いところです。
最近は赤黒い手を視る事はありませんが、時々あの時のなんともいえない感覚を思い出す事がよくあります。
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