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不思議な話

  • 2026年2月20日
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夢を共有する会

これは俺自身の体験ではない。 前に同じ職場で働いていた先輩から聞いた話だ。 酒の席で面白半分に出てきた話ではなく、仕事の合間に、ふと思い出したように話された。内容の割に、先輩が妙に淡々としていたのが印象に残っている。   その先輩の地元には、「同じ夢を見た人間が集まる会」があったらしい。 正式な名前は知らないし、宗教団体のような看板があるわけでもない。役所に登録されているような組織でもない。ただ、 […]

  • 2026年2月13日
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砂の客人

これは私が大学生の頃、東北地方にある父方の実家へ帰省した際に体験した出来事です。父の実家は、地図にも載らないような小さな集落にありました。   そこには一風変わった、それでいて不気味な風習が残っていました。   その村では、お盆の時期になると「砂の膳」という儀式が行われます。   通常、お盆の供え物といえばキュウリの馬やナス、お菓子などが一般的ですが、その村では違いました。   どこの家庭でも、玄 […]

  • 2026年2月12日
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聞こえる足音

子どもたちと3人でこの家に引っ越してきてもう半年が経つ。日当たりも良くて静かな住宅街だし最初はここなら落ち着いて生活できそうって思ってました。   ですがある時期から家の空気が少しずつ変わっていった。   気づいたのは私が残業で遅めに帰った日の夜だった。   玄関を開けた瞬間妙に家の中がざわついてるように感じた。子どもたちはもう寝ている時間だし家の中は静かなはず。だけどリビングの奥からひそひそ話す […]

  • 2026年2月11日
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赤紐の家

これは私が大学生の頃、夏休みに母方の実家があるM県のK村へ帰省した時に体験したお話です。   K村は今でこそ市町村合併で名前が消えてしまいましたが、当時は四方を深い山に囲まれた、いわゆる「限界集落」の一歩手前のような非常に静かな場所でした。 その村には、一つだけ妙な決まり事がありました。   村にある全ての家の玄関先に、一箇所だけ「赤い麻紐」が結ばれているのです。大抵は門柱だったり、玄関の取っ手だ […]

  • 2026年2月9日
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緑色の人

ずいぶん昔の話ですが、私は真夏の京都の街角で、全身緑色の男性に出会いました。   そこは、京都でも一番ひと通りが多い、お土産店や飲食店がずらりと並んでいる道で、その時は陽炎がたつほどの暑さでした。   そんな炎天下の中、鮮やかな緑色の冬用の外套を着て、山高帽と手袋、靴までも緑色の装いで、涼しい顔をしてじっとたたずんでいた男性がいました。   誰にもぶつからず、不思議なことに誰も彼に興味をしめしませ […]

  • 2026年2月7日
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奥様のお迎え

私は高校を卒業後、新卒で特別養護老人ホームに就職しました。   ベッド数100床の施設なので色々な方がいます。認知症で食後なのに「ごはんまだ?」と言ってくる方や夕方になると「帰る」と言って外に出ようとする方、身体的にマヒや関節が拘縮して思うように動けず車いすで過ごす方など、本当に様々な方がいました。   不思議な体験をした話は、ある男性の利用者が入所された時に体験した話です。   入所してから奥様 […]

  • 2026年2月6日
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引き継ぎ帳

これは、本当に人に話しても微妙な反応しかされないので、どこかに残しておこうと思って書きます。 盛り上がりはないし怖い話として成立してるかも分からないですが、子どもの頃からずっと引っかかっていることです。   俺の実家は地方の細い道ばかりの住宅地で、町内会がまだ普通に機能してるようなところです。 回覧板やら祭りの係やら、いろいろ面倒な仕組みがあったんですが、その中でひとつだけ他の家にはなさそうなもの […]

  • 2026年2月3日
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赤い部屋

俺は1991年に某大学の法学部に入学した。 法学部があったのは「名古屋校舎」だったが、実際は名古屋市郊外の別の町にあった。名古屋校舎は、高速道路沿いの小高い山を切り開き建てられていた。最寄り駅からは「徒歩7分」と謳われていたが、実際に7分で歩こうとするとかなりの速足で歩かなければならない。 その上7分かけてたどり着いた正門から校舎までは延々と坂道を登らなければならない。自動車であればほんの2,3分 […]

  • 2026年2月1日
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もうひとりいる

実家に子ども二人を連れて戻ってきてから、だいぶ気持ちも落ち着いてきていた。   親に家事や子どものことを少し手伝ってもらえるだけで、こんなに違うんだって思っていた頃。 けど、その安心が一気に崩れた出来事がある。   家の中に、うちの家族じゃない誰かがいる。   そう気づいた最初は、夜中の足音でした。2階の廊下を「パタ…パタ…」って、小さな子どもが歩くみたいな音。   最初は息子か娘が寝ぼけてトイレ […]

  • 2026年1月28日
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消えた十一月

これは私が十数年前、都内の不動産会社で管理物件の巡回をしていた頃に体験した、今でも説明のつかない不気味な出来事です。   当時、私は練馬区の端にある、昭和40年代に建てられた古い木造アパートを担当していました。   入居者はわずか二名。一階に住む高齢の女性と、二階の一番奥、203号室に住む高齢の男性です。   この203号室の住人からは一度もトラブルがなく、苦情も出ないため、私は数年間一度もその男 […]