幼稚園から小学校三年生まで、何故か遊びに行くと記憶が飛ぶ場所がありました。 私がそれに気付いたのは幼稚園の時で、その場所と言うのが、園の近くの公園でした。 公園に遊びに行ったはずが、気が付いたら自宅に戻っているのです。 両親は私のこの可笑しな…
私が生まれ育った北海道の田舎町には、「天国へ続く道」と呼ばれる道路が存在します。 その道路は真っ直ぐ続くゆるやかな坂道で、街中から20㎞ほど離れた自然の豊かな場所にあります。 坂の上からは北海道の壮大な景色を眺めることができるため、天気の良い…
妙に安い物件だな、事故物件とかかな…。 そう思ったんですが、駅近で二路線利用できて、あの広さで、日当たりも良くて…それであの金額なら、多少いわく付きでも… 有名な事故物件を網羅してるサイトにも載ってなかったですし、何かが出るとかじゃないのかなと…
子供の頃、母親から近所にあるアパートの一室には「絶対に近寄ってはいけない」と言われていました。 理由を訊いても幼かったのでよく分からなかったのですが、とりあえず言うことを聞いて行くことはありませんでした。 そもそもそのアパートには行く用事も…
若気の至りといいますか、いわゆる心霊スポットと呼ばれる場所に行ったんです。 学生だった当時のバイト仲間でもある友人と一緒に、隣の県の廃墟に行きました。 ラーメン屋のバイト明けだったので深夜でしたね。 地元ではどうだったかはわかりませんが、ネッ…
小学校から「危険な場所マップ」なるものが配布された。 身近で危ないと思われている場所が説明されている。 AとCはそんな場所全部知っていたが、一箇所聞いたこともない場所があった。 井戸の絵が書いてある。 当然、悪友二人は肝試しがてら行くことになっ…
子どもの頃から、嫌な夢をたまに見る。 それが20年経った今でも続いている。 台所に猿がいて、そいつは包丁を握ってる。 流し台の上に座り込んで、私を襲うチャンスを狙っている。 歯をむき出しにしてニタニタと笑いながら。 私は腰が抜けて動けない。 何…
私がまだ幼い頃に、地元で海にまつわる不思議な体験をしたことがあります。 私がずっと幼少期から育ってきた地元は、海に面した小さな町で漁業が盛んでした。 その関係からか、地元で行われる祭りは他の地域に比べて、海に関する神に感謝するものが多くあっ…
あれは、私が大学生の頃の話です。 夏休みも終わりに近付き、ダラダラ過ごしていた毎日に刺激が欲しくなったのでしょう、友人のTが「週末に何人かで旅行行かない?」と誘ってきたんです。 バイトでお金に余裕もあったので私は二つ返事で誘いに乗りました。 …
私の通っていた小学校はどこにでもあるような造りの校舎だったのですが、1点だけ少し変わったところがありました。 最上階だけ他の階と比べて明らかに古いということです。 他の階は廊下が白いコンクリートで造られているのにも関わらず、最上階は木製の古び…
「山」という広大な自然は、巷ではスピリチュアルや心霊話をよく聞くと思います。 私もよくネットや怖い話を特集した本で、「山」が舞台であったり「山」で怪異に遭遇し怖い目に遭ったという話を多々見てきました。 山という人間が立ち向かえない広大な自然…
私が25才の頃、体験したお話をさせていただきます。 お盆の夜、私は急ぎの仕事があり、一人夜まで会社で仕事をしていました。 夜中12時過ぎ。 階段をゆっくり上がってくる足音がしました。(事務所は2階) 気になり、階段の方を見るも誰もいません。 しばらく…
私の両親はお気に入りのキャンプ場があり、私が5歳から8歳くらいまでのあいだ月1回のペースで行っていました。 基本いつも行くキャンプ場が決まっていて、そこに行くとよく出会うある家族がいました。 キャンプサイトは少し離れたところに設営しているよ…
季節も夏に近づき怪談話を聞くようになったので、自分の中で怖いかなというお話をさせて頂きと思います。 これは私が18歳の時、当時私には年下の恋人がいました。 私はもともと依存気味な性格。 恋人が他の異性と話すことや、連絡することさえ無理。 更に…
私がまだ大学生だった頃のお話です。 その日は資格講座が長引いたため、やや人混みの減った商店街を通って帰路についていました。 そんな時です。 「お兄さん」 路地裏から柔らかな声がかかりました。 そこには小学生くらいの女の子がいて、こちらに手招きを…
私は職業上よく山に行くことがあります。 いわゆる治山(山を治める)の仕事をしており、山で土砂崩れが起きないよう事前に防ぐことを目的とする仕事です。 同業者のAさんはかなり長くこの仕事に努めており20年以上も仕事をしている大ベテランです。 Aさんも…
これは私の友人が学生の頃に体験したという話です。 彼はいつも病院で夜勤をしており、よくある話ですが、そこが幽霊が出る噂のある場所でした。 彼はまったく霊感もなく、幽霊やら妖怪やらなんてものは一切信じないタイプなので、その噂話が話題に出たらい…
あなたは「電信柱さま」を知っていますか? 電信柱さまは住宅地の夜道に出没します。 出没するとゆうよりは、普通の電柱に紛れて、そこに突然生えています。 その見た目は遠くからだと電柱にかなり似ているのですが、よくよく近付いてみるとその質感はヌルヌ…
「置き傘回収?なんだよそれ」 「俺も聞いた噂なんだけどさ、雨の日に濡れたくなくて置きっぱなしにされてた傘持って帰っちまった人がいなくなるってやつ」 昼休み友人のヒデがパンを齧りなが話してきた。 なんでも置き傘を持ち帰った人が数日の内に行方不明…
私が住む地域には古くから石に願いを込めて池に投げ込むと願いが叶うという伝説が残っています。 しかし、代償として体を怪我したり、病気に掛かると言われており試す者はいませんでした。 勿論、私も怖いので今まで一度も試したことはありません。 しかし、…
昔から製薬会社には、「骨折の治験バイト」が行われているという都市伝説が存在しています。 会社が新薬を作る時には必ず治験をする必要があり、世の中には実際に骨折を治す薬が存在するのだから、骨折バイトがあって当然というようなことです。 骨折治験バ…
私の父の田舎のA県は見渡す限り畑に囲まれていて、実家もなんだか倉庫みたいなところでした。 毎年夏休みに父の田舎の旅館に泊まりに行くのが習慣でした。 海で泳いだり、旅館でごはんを食べたり、父方の祖父と祖母に会いに行ったりしました。 一昨年の夏、…
あれは私が仕事の都合で住んだ町での出来事です。 地方に転勤となった私は家を探していたのですが、ケチな私の勤め先は家賃補助が出ません。 そこで不動産屋に少し離れても良いから安いところをと言って紹介されたのが、A郡にある貸家でした。 独り暮らしな…
私の古い友人の話。 彼は仲間内で有名な雨男だった。 子供の頃から友人と一緒に遊ぶ日はどんなに晴天の予報でも外れて雨が降った。 雨の強さは小雨からバケツをひっくり返したような土砂降りまで、日によってまちまちだった。 降るのは友人が休日遊びに行く…
私の故郷である東京都八王子市では、盆の時期になると赤飯を炊いて仏壇にお供えをする風習がある。 小さな頃は、盆には赤飯をお供えするのは当たり前のことだったので、この風習を疑問に思ったこともなかった。 最近知ったことだが、どうやら赤飯を供えるの…
私は、小学二年生になるまでの八年間を新宿の下町で暮らしていた。 その後、私たち家族は、父親の仕事の関係で大阪に移ることになった。 学生時代、私はあまり勉強が得意な方ではなかったが、大阪の高校から、当時新宿にあった某薬科大学を受験し、運よく合…
ある町には、夜になると現れるという不思議な現象があった。 それは、赤いマントを羽織った「赤マントさん」という怪人が出現するというものだった。 赤マントさんは、夜道を歩く人々を追いかけ、その背後に現れると言われていた。 見た目は人間と変わらない…
祖父が若かりし頃、彼と数人の友人たちは、山奥でキャンプをすることにしました。 その夏は暑く、湿度が高く、日が沈むと蚊がわんさか湧いてきました。 夜の闇が森を包み込むと、周囲は静かで幽玄な雰囲気に包まれました。 キャンプファイヤーを囲んでいると…
私が聞いたある学校の美術室にまつわる都市伝説をお教えします。 その美術室には、壁にかかった絵画があったのですが、その絵画が季節に応じて入れ替わっていました。 たとえば、春には花が咲き誇る絵画や新緑の絵画が飾られ、冬には雪山の絵画やかけられて…
これは私の通っていた小学校に伝わる都市伝説です。 私が通う小学校は当時私が通っている段階で既に創立100年を超えており歴史のある学校でした。 戦前、戦時中から場所を変えずにずっとその場所に位置しています。 戦時中には空襲で亡くなった人を校庭に集…